齋藤飛鳥は“翳り”のある役こそハマる 『ライオンの隠れ家』『【推しの子】』で光る芝居
齋藤飛鳥、『【推しの子】』アイの“カリスマ性”をどう表現する?
乃木坂46時代から齋藤には若さゆえの美しさと危うさが共存していたが、年齢を重ねた現在でもその魅力は健在だ。今後、Xとの関係や保育士として働いていたときの過去が明かされる展開になっていくことが予想されるが、それらが明かされるとき、齋藤の演技の本領を見ることになるだろう。 この先、齋藤は実写版『【推しの子】』のドラマシリーズの配信と映画の公開が控えている。本作は婦人科医の主人公・ゴローが、“推し”であるアイドル・アイのストーカーの手により命を落とし、アイの子ども・アクアとして転生する物語で、齋藤はアイドルグループ「B小町」のセンター・アイを演じる。原作とアニメシリーズが高い人気を誇る作品なだけに、実写化に際して賛否両論が巻き起こったが、ティザービジュアルで映し出されている齋藤のライブシーンを見ると、映像のクオリティとしても手の込んだ作品であることがわかる。 ライブシーンもさることながら、特に期待したいのは複雑なキャラクターであるアイをどのように演じるのかということだ。常に明るくポジティブで、アイドルとしては圧倒的なカリスマ性を発揮しているアイ。ストーカーに刺殺されるという原作の名シーンで子どもたち、そしてストーカーに向けた慈愛のまなざしを、いまの齋藤がどう見せてくれるのか。俳優としてもう一段回上にいくための足がかりとなる作品になっていくはずだ。 参照 ※https://topics.tbs.co.jp/article/detail/?id=20950
川崎龍也