農業の他に得意分野生かす「半農半X」 自治体も後押し
特設サイト愛知県が開設 具体例9組を紹介
「半農半X」を地域で農業に携わる新たな人材として増やしていくため、愛知県は「半農半Xな暮らしガイド」と題した特設サイトを県ホームページ内に作った。県内の先行事例や支援策などを発信。生活サイクルや移住の経緯といった実践者のリアルな情報を充実させている。 神主やラッパー、ファシリテーター、庭師、カフェ……。サイト内で紹介する事例は現在9組で、農業と合わせて実践する「X」も多彩だ。 県は「専業農家の担い手だけでなく、概念が幅広い半農半Xを入り口に、多様な人材を地域に取り込みたい」(農業振興課)と構想する。 先行事例の紹介コーナーは「後に続く人が増えるような参考情報」(同課)を示すことを重視。年間スケジュールや活用した支援策などに加え、移住を決めた理由や、「農」と「X」をどう両立させているかなどのインタビューを掲載している。 サイト上で紹介する支援制度は、県内各市町村の情報を網羅している。就農サポートだけでなく、移住後に定着できるよう、空き家やリフォーム、子育てなどの生活面を含め幅広くカバーする。
日本農業新聞