ミラン会長の「経営破綻」発言に…インテル会長が皮肉「2つ目のステッラはミラノ勢で我々だけ」
インテルのジュゼッペ・マロッタ会長兼CEOがイタリアメディア『スカイスポーツ』のインタビューに応じ、ミランのオーナーに苦言を呈した。 昨季はシモーネ・インザーギ監督の下、3年ぶりとなるセリエA優勝を飾ったインテル。しかしクラブのオーナーだった蘇寧グループが財政難に陥り、かねてより同グループに融資していたオークツリーが新オーナーとなった。そしてスティーヴン・チャン前会長に代わり、CEOだったマロッタ氏が会長に就任している。 そんなインテルのクラブ事情について、ライバルクラブであるミランのオーナー、ジェリー・カルディナーレ氏は「チャンのインテルは、スクデット獲得後に経営破綻した」と言及している。その件について問われたインテル会長は、以下のように答えた。 「カルディナーレの発言? この話題について話をしたくなかったが、聞かれたのなら答えておくべきだろう。不適切であり、場違いな発言だ。由緒ある我々のクラブのイメージに対するリスペクトを欠くものだ」 「カルディナーレは少し混乱していたのだろう。過去にクラブの筆頭株主が財政面、経済面で困難な時期を過ごしたことは確かだが、すぐに現在のオーナーであるオークツリーが支援に入った。すでに2年前のことだ。それからガイドラインに従って、インテルの経営は全く異なるものになった」 「ファイナンシャル・フェアプレーを満たし、損失は2億4600万ユーロ(約402億円)から4600万ユーロ(約75億円)へと減少し、昨シーズンはスクデットを獲得した。それにクリスマスなので少し皮肉を言えば、我々には2つ目のステッラ(10回の優勝ごとに与えられる星印)が加わったんだ。これはミラノのチームで唯一だよ」 またマロッタ会長は、来年1月の補強についても言及すると、現在の戦力のままで後半戦に臨むことを示唆した。 「1月は2つの理由で補強を見送ることになると考えている。インテルのトップチームは競争力があり、修繕のメルカートにおいてはチャンスが訪れないことが多いからだ。インテルのクオリティのレベルは高い。将来を保証できるトップチームだと思っている」