【どこよりも早い2025ドラフト候補ランキング│11~20位】亜細亜大が誇る2人の好投手が揃ってトップ20入り<SLUGGER>
明治大・小島、法政大・松下など大学球界の有力選手の順位は?
▼15位:中西聖輝[投手・青山学院大] (なかにし・まさき/右投右打/智弁和歌山高) 将来像:西勇輝(阪神) 常勝軍団青山学院大のエース。常広羽也斗(広島)と下村海翔(阪神)の抜けた3年春から登板機会を増やし、秋は6勝0敗という見事な成績でチームの大学四冠にも大きく貢献した。下半身の強いフォームで145キロを超えるストレートと多彩な変化球を操る投球は安定感十分。大舞台での経験が豊富なのも魅力で、先発タイプの投手として注目を集めることになるだろう。 タイプ診断:#先発タイプ #甲子園優勝投手 ▼14位:斉藤汰直[投手・亜細亜大] (さいとう・たいち/右投右打/武庫荘総合) 将来像:岸孝之(楽天) 武庫荘総合時代から近畿では評判となっていた右腕。1年春からリリーフでデビューすると、3年春には4勝をマークする活躍を見せた。長いリーチを柔らかく使える腕の振りが光り、ボールの角度も素晴らしいものがある。縦の変化球で空振りが奪えるのも長所だ。秋は故障で出遅れて短いイニングの登板に終わったが、本来は先発タイプだけに4年春は完全復活に期待したい。 タイプ診断:#公立高校出身 #スケール◎ ▼13位:松下歩叶[三塁手・法政大] (まつした・あゆと/右投右打/桐蔭学園高) 将来像:中島裕之(元西武など) 東京六大学を代表する強打の内野手。2年秋から3季連続でベストナインを受賞し(2年秋はセカンド、3年春秋はサード)、3年秋には5本塁打を放つ活躍を見せた。年々体がたくましくなり、軽々とスタンドへ運ぶパワーが魅力。課題の確実性も3年秋は打率.352と成長ぶりをアピールした。高校時代はショートで、あらゆるポジションを守れる強打者として貴重な存在だ。 タイプ診断:#プルヒッター #勝負強い ▼12位:小島大河[捕手・明治大] (こじま・たいが/右投右打/東海大相模高) 将来像:佐藤都志也(ロッテ) 今年の大学球界を代表する強打の捕手。力のある選手が揃う明治大で2年春から不動の正捕手となり、昨年は大学日本代表にも選ばれた。無駄な動きがなく振り出しのスムーズな打撃でバットコントロールは天才的なものがあり、リーグ戦通算打率は.337を誇る。元々内野手だっただけあってフットワークも良く、素早いスローイングも高レベルだ。打てる捕手として1位指名も狙えるだろう。 タイプ診断:#強打の捕手 #フットワーク◎ ▼11位:山城京平[投手・亜細亜大] (やましろ・きょうへい/左投左打) 将来像:少し荒れている宮城大弥(オリックス) 興南高校時代から九州では評判だった本格派サウスポー。1年春に出場した大学選手権ではいきなり150キロを超えるスピードを記録して注目を集めた。その後はなかなか結果を残せなかったが、3年秋は先発で2勝をマーク。制球力には課題が残るが、ストレートの勢いは申し分なく、左投手らしい角度があるのも魅力だ。これだけ球威のある左腕は貴重なだけにリストアップする球団も多いだろう。 タイプ診断:#荒れ球 #サウスポーらしい角度 文●西尾典文 【著者プロフィール】 にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間400試合以上を取材。2017年からはスカイAのドラフト中継で解説も務め、noteでの「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも多くの選手やデータを発信している。
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