5000万部目指す!? 笑い飯 哲夫が新刊サイン会
「芥川賞作家の又吉君とは飲み友達です」
本作は書き下ろしで、「3か月で全部書いた。サンマーク出版さんが1章につき、半月しか時間をくれなかったんです。しかも、仏教のことを詳しく書いて欲しいと言われ、市立図書館にも行って調べたりもして、前よりも相当賢くなりました」という。 また、「芥川賞作家の又吉君とは飲み友達です。直木賞作家の西加奈子さんともちょくちょく飲ましてもらってます。僕は賞を獲ってないので、本屋大賞なんかを頂けたらうれしいなと思ってます」と、笑って話した。
今回はまじめに取り組みわかりやすく書いてます
この日のサイン会は行列ができており、記念撮影もOKだったので人気だった。30代の女性は「ファンなんですよ。すでに3分の1くらいまで読みました。わかりやすくて、いいと思います」と笑顔で語ってくれた。サイン会のあと、本人を直撃して話を聞いてみた。 ──東大生を相手に講義した時の感想は? 哲夫:学園祭に行っても、偏差値の高い学校はめっちゃ笑ってくれるんです。最初、東大はどうかなって思ってたけど、やっぱり、めっちゃ受けました。 ──好きな作家はいますか。 哲夫:僕は純文学が好きなんです。けっこう漁りました。太宰(治)から入って、三島由紀夫は最初は読みにくかったけど、すぐに三島の虜になり、ファンになりました。心理描写とかも、もっとやってくれ、みたいな感じで読んでますね。 ──今後、仏教関係の本以外に小説とかも書かれますか? 哲夫:そうですね、書きたいです。ただ、匿名で書きますね。以前、官能小説を書いた時、僕が書いてるのがわかってるから、『興奮したくない。興奮したら恥ずかしい』みたいなことを言われましたので(笑い)」 ──ピース又吉さんの小説は? 哲夫:「火花」は読みました。さすが読書家で、僕やったら思いつかない表現や仕掛けがいっぱいあって、おもしろかったです。 ──本屋さんにも行かれますか? 哲夫:けっこう行きますね。本が好きですから。 ──この本で何を伝えたいですか? 哲夫:仏教というと、堅苦しいイメージがあるけど、わりと面白い考え方で、今につながっているんです。くしゃみが仏教用語であったり、冗談も仏教用語。そんな蘊蓄を覚えれば、飲んでる時の豆知識として受けますよ。仏教を知れば、生きるのがもっと楽しくなります。いろんな方に読んで欲しいですね。ヨシモトブックスから出さしてもらった時はお下劣な内容も入れてましたが、今回はまじめに取り組み、読みやすく、わかりやすく書いています」 (文責/フリーライター・北代靖典)