マリノスじゃなければ…? 他クラブなら主力になれそうな選手(5)もっと出ていい? アカデミーが生んだ天才
J1リーグで5回の優勝を果たしている名門・横浜F・マリノス(横浜マリノス時代を含む)は、分厚い選手層を誇っている。それだけに、ピッチ上に立つ11人に選ばれることは簡単ではない。今回は、横浜FM以外のクラブであれば、主力としてプレーしていても不思議ではない能力を持った選手を紹介する。※各データは5月7日時点。
MF:山根陸 生年月日:2003年8月17日(20歳) 2024リーグ成績:10試合0得点1アシスト 山根陸は、横浜F・マリノスの育成組織出身で、2022年にトップ昇格を果たした。プロ1年目でJ1・11試合に出場すると、2年目は同21試合に出場し、着実に出番を増やしているところだ。ただ、今季はここまでリーグ戦10試合に出場しているものの、うち半分がベンチスタートで、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)でも試合開始を控えとして迎えることが多く、絶対的な立場を築いているとは言い難い。 山根は技術力の高さが際立っているMFで、パスを受けてコントロールして味方に届けるという一連の流れをスムーズにこなし、チームの攻撃にリズムをつくることができる。相手のプレッシャーを受ける場面でもその一連のアクションが乱れることはほとんどないのは強みで、だからこそ、マリノスのような強豪においてもコンスタントに起用されていると言えるだろう。 昨季のマリノスは中盤がダブルボランチだったが、今季から指揮を執るハリー・キューウェル監督は、ボランチが1人でインサイドハーフを2人置く4-3-3を採用している。そのため、山根はインサイドハーフとして、より前線に顔を出すことが求められるようになった。 新たなポジションでの挑戦は、山根の成長にもつながる可能性がある。その一方で、技術のあるプレーメーカーを求めているクラブであれば中心選手になってもおかしくないクオリティーを持っていることも確かだろう。
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