“星空”の思い出よ永遠に プラネタリウム更新前最後の投影/八戸市児童館
八戸市視聴覚センター・児童科学館(指定管理者・三八五ふれあいネット)で40年以上使われてきたプラネタリウム設備「MS―10」が27日、最後の投影を終えた。多くの子どもたちに星空の魅力を伝えてきたが、老朽化のため最新機種への更新が決定。取り外したMS―10は館内に展示する方針で、関係者は「これまでよく動いてくれた」と長年の活躍に感謝している。 同館のMS―10は1980年の開館とともに稼働を開始。オーバーホールをしながら使い続けていたが、生産中止の部品があり、全体の劣化が進んだことから更新を決めた。 27日は多くの親子連れが訪れ、MS―10が映し出す星空を目に焼き付けていた。最後の上映と聞いて来場したという市立長者中2年の髙田沙矢さん(13)は「初めてプラネタリウムを見たけれど、ストーリー仕立てで星を見られて楽しかった。更新後にまた来たい」と話した。 新たなプラネタリウム設備「オルフェウス」は来春の大型連休から稼働する見込み。同館の澤田公悦副館長は「これまで映せなかった星を映せるようになり、表現の幅も広がる。星の動きも分かりやすくなるので、楽しみにしてもらえれば」とPRした。
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