ゲームストップ株の空売り筋、14億ドル評価損抱える-ミーム株復活で
(ブルームバーグ): ビデオゲーム小売りの米ゲームストップの株価下落に賭ける投資家が10億ドル(約1560億円)を超える評価損を抱えている。株価が今月に入って3倍近くに高騰したからだ。
13日にゲームストップ株は大商いの中、一時119%高まで上げ幅を拡大。ボラティリティーのため取引開始直後90分以内に9回、売買停止となった。最終的には約74%高の30.45ドルで取引を終えた。S3パートナーズのデータによると、5月に株価は約185%上昇し、空売り投資家の時価評価損は14億ドルに膨らんだ。
ゲームストップ騒動再び、ブーム仕掛け人が復帰との臆測ー株高騰
2021年に世間を熱狂させたミーム株ブームでは、資金豊富な投資家が株式市場をあおり、空売りヘッジファンドが負ける方向に賭けた。こうした熱狂は、ゲイブ・プロトキン氏率いるヘッジファンド運営会社メルビン・キャピタル・マネジメントなどに膨大な損失をもたらした一方で、ゲームストップなどのミーム株が急落する前のブーム初期に賭けをした人々には大きなリターンをもたらした。
ゲームストップ株の下落に賭けていた空売り筋は、今年最初の4カ月間は勝ち続けていた。これはミーム株が波乱に見舞われれば評価益がすぐに消失し得ることを示していた。
原題:GameStop Shorts Dealt $1.4 Billion Paper Losses in Meme Revival、GameStop Soars as ‘Roaring Kitty’ Revitalizes Retail Frenzy(抜粋)
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Bailey Lipschultz