黒部宇奈月キャニオンルート、2025年の一般開放を断念。黒部峡谷鉄道「全線開通時期は見通せない」
富山県は12月13日、黒部峡谷の欅平から黒部ダムまでを結ぶ「黒部宇奈月キャニオンルート」の一般開放および旅行商品の発売日について、2026年シーズン以降に延期すると発表した。詳細は黒部峡谷鉄道 宇奈月~欅平間の全線開通時期が決定次第、案内するとのこと。 【画像】黒部宇奈月キャニオンルートの概要 黒部峡谷鉄道は、令和6年能登半島地震による落石で、途中の猫又~鐘釣間にある「鐘釣橋」が損傷し、復旧作業を進めている。3月7日発表時点では猫又~欅平間の運行再開を10月1日ごろとしていた。 その後、東鐘釣山斜面などの損傷が想定以上に大きいことから、5月27日には「2024年シーズン中は全線開通ができない」と発表。今回も東鐘釣山周辺で岩塊除去、岩接着など、新たに追加で落石防止対策工事が必要と判断したことから、再度の開通延期が決まった。 このため黒部峡谷鉄道は、2025年シーズンも引き続き猫又駅での折り返し運転となる。復旧工事は2026年中の完了を目指すものの、「現時点で黒部峡谷鉄道の全線開通時期は見通せません」と案内している。
トラベル Watch,編集部:丸山花梨