大谷翔平がいるド軍にソトは不要? 元MLB選手が懐疑論を提唱「オオタニのいるチームでは快適ではない」
フアン・ソトはどれだけの契約を結ぶのか――。 怪物スラッガーの動静が米球界で小さくない話題となっている。 【動画】MLB公式もクローズアップ! 大谷の妻・真美子さんのガッツポーズシーン 現地時間10月30日のワールドシリーズ終了とともに、MLBではストーブリーグが本格的にスタート。各球団の補強を巡る動きが注目を集める中で、今オフにFAとなるソトの動向は異彩を放つ。 実際、ソトの価値は特大だ。先月25日に26歳になったばかりの怪物は、ヤンキースの一員としてプレーした今季も打率.288、41本塁打(キャリアハイ)、109打点、OPS.989の好成績をマーク。通算でも打率.285、201本塁打、OPS.953と大型契約に値するだけのハイアベレージを残しているのだ。 大谷翔平が昨オフにドジャースと締結した10年総額7億ドル(約1015億円=当時のレート)に代表されるように、昨今の米球界は契約金の高騰化が叫ばれている。それだけにソトの相当な大金を得ると見込まれている。 もっとも、最低6億ドル(約900億円)とされる契約金を支払える球団は限られている。その中で米メディアでしきりに報じられているのは、メッツ、ヤンキース、ジャイアンツ、パドレス、ブルージェイズ、そしてドジャースだ。 現状の報道を見て疑問も生じている。それは、大谷と97%の後払いという異例の支払い体系を組み込んだ契約を結んだばかりのドジャースが、ソトに同規模、あるいはそれ以上のオファーを出すのかどうかだ。 米識者からは否定的な声も飛んでいる。かつてメッツなどでプレーしたアナリストのアンソニー・レッカー氏はMLBの公式ネット局『MLB Network』の番組内で「ドジャースには余剰資金があるし、それを使うべきだとは思う。だが、ソトはちょっと手が届かないところにあるんじゃないだろうか」と指摘。そして、大谷を保有しているがゆえの“問題点”を語った。 「今のドジャースはショウヘイ・オオタニがDHのポジションを占めている。一方でソトと長期契約を結ぶことは、守備力に難がある彼がいずれDHになることを想定しなければならない。仮に12年契約を結んだとして、オオタニがいなくなるのは最後の3年だけだ。つまりソトを長い間、外野手として使わなければいけなくなる。オオタニのいるチームで、ソトのような選手を獲得するのは快適なことではない」 さらにドジャースがFA市場において「非常に慎重な球団」としたレッカー氏は、「高額な選手を獲得する可能性はあるが、実際にそうするかは分からない」と強調。大谷超えのメガディールが必要となり得るソトとの契約に懐疑的な意見を論じた。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]