岐阜県の古川祭、5年ぶりの通常開催 旧城下町、勇壮に「起し太鼓」
さらしを巻いた数百人の男たちがせめぎ合う古川祭の「起(おこ)し太鼓」が19日夜、岐阜県飛驒市古川町であった。 【写真】古川祭の呼び物「起し太鼓」。大太鼓のやぐらに小太鼓を担ぐ男が押し寄せた=2024年4月19日午後8時45分、岐阜県飛驒市古川町、荻野好弘撮影 山あいの旧城下町は打ち鳴らされる太鼓の音と、男たちの熱気に包まれた。 やぐらの上の大太鼓(直径80センチ)にまたがる「上打ち」の2人がばちを振り下ろすと、小さい「付け太鼓」を担ぐ男たちが気勢を上げながらやぐらを目指して殺到した。 やぐらは、まちを巡行し、付け太鼓の男たちが激しくぶつかり合いながら続いた。 「上打ち」を務めた三嶋健太郎さん(38)は「あこがれの場所だった。最高の気分です」。千原和也さん(37)は「疲れより達成感が大きい」と話した。 地元にある気多(けた)若宮神社の例祭。コロナ禍で中止や規模の縮小が続き、5年ぶりの通常開催となり、激しいもみあいも解禁された。 20日は豪華屋台の曳(ひ)き揃(そろ)えやからくり奉納などがある。(荻野好弘)
朝日新聞社