巨人・船迫大雅、勝利の方程式入りへ開幕6戦0封「常に俺で流れを持ってきてやろうと思って投げている」
◆JERA セ・リーグ 阪神1―1巨人=延長10回雨天コールド=(16日・甲子園) 【写真】船迫“ティファニーブルーグラブ”初披露 阪神の勢いをしっかり食い止めた。7回に同点に追いつかれ、嫌なムードの中、船迫大雅投手(27)は8回から2番手でマウンドへ。「常に俺で流れを持ってきてやろうかなと思って投げている」。2番の中野から始まる好打順を140キロ台後半の直球とスライダーを軸に3人で仕留めてみせた。 勝ちパターン入りへ、大きくアピールした。開幕当初はビハインドや同点の場面が多かったが、前回13日の広島戦(東京D)では2―2の延長11回に登板し3者凡退に抑えた。これで2戦連続ホールドで、開幕からの無失点を6に伸ばした。西舘ではなく、8回に船迫を起用した阿部監督は「もう決めていたので。延長も考えて、みんな調子がいいし、自信を持って送り出した」と信頼を寄せた。 新人だった昨年は36試合に登板。今季、開幕直前の3月26日に1軍昇格した際に内海投手コーチから「あそこ(1点も与えられない場面)はバサマ(船迫)にいてもらいたいな」と期待され発奮。「打たれたら結構地獄ですけどワクワクするところで投げるのは楽しい」というように重圧のかかる場面ほど燃える、生粋のリリーフ魂を持っている。 春季キャンプ中、山崎伊が思うようなボールが投げられず行き詰まったと感じた時には昨年の投球との違いなど、自分が感じたことをアドバイス。「投手陣の投げる動画はほとんど見ている」と研究熱心な右腕。「伊織とか大勢とか若手で引っ張ろうって話をしているので」と刺激し合いチームを引っ張っている。 中継ぎの中心だった中川が左膝痛で登録を抹消されただけに、右腕にかかる期待は大きい。「自分は(勝ちパターンに)まだかじりついているような状態。信頼して使ってもらえるようにしていきたい」。背番号58の存在感が大きくなっている。(井上 信太郎)
報知新聞社