〈いつか手に入れたい〉あの“名品”に、ひとクセが加わりグッとモダンに…カルティエ「トリニティ」の新作の魅力解剖
タイムレスな美しさを誇る「名品」として、真っ先に名前が挙がるジュエリーといえばカルティエの「トリニティ」。新作のクッションシェイプのリングの魅力を探った。
CARTIER
「トリニティ」リング タイムレスな美しさを誇る「名品」として、真っ先に名前が挙がるジュエリーといえばカルティエの「トリニティ」。ホワイト、イエロー、ピンクと3色のゴールドが連なり、光の環となって輝くリングは、ジュエリーデザインのアイコンというべき傑作だと思います。今年「トリニティ」の誕生100周年を記念して、新たに仲間入りしたのが、今回ご紹介するクッションシェイプのリングです。 今までラウンドだったフォルムがスクエアに変わることで、ぐっとモダンな印象になった新作。フォルムが変わるだけで、こんなにもイメージが違うものなのかということに驚くとともに、完成度が高いデザインだからこそ、こういったバリエーションが生まれる「懐の深さ」があるのだと感じ入りました。 「トリニティ」のようなベーシックなリングを楽しむときには、「自分だけの定番」に見せるひと工夫が大事だと思います。多くの人が愛用しているコレクションだからこそ、他の人と違って見えると更に素敵に映るからです。でも、どうやって違いを出せばいいのかわからない……そんな方のために、私が実践しているリングのつけ方のアイデアを二つお教えしますね。
“名品”を自分らしくつける、2つのテクニック
一つ目は、「どの指にするか」を考えること。リングをつける指を吟味することで「自分だけの輝き」になるのです。指にはそれぞれ個性があり、モード感やストリート感を出すなら親指、モダンさ、知的さなら人差し指や中指、優しさや愛らしさなら薬指や小指と、親指から小指に向かって外側に行くほどフェミニンさが増すと考えるといいと思います。ちなみに、もし私が「トリニティ」をつけるなら親指が好みです。 二つ目は、コーディネートで個性を出すこと。例えば同じ指に「トリニティ」を二個重ねてボリュームを出したり、一個ずつ違う指にして横に並べたり。もちろん、お手持ちのリングとレイヤードしてもいいと思います。人生の節目に同じ「トリニティ」のリングを一個ずつ買い足していくのも、素敵ですね。 エターナルな名品だからこそ、どうやったら自分らしくなるのかを考える……「つけ方」にこだわるのも、ジュエリーならではの面白さだと思います。 カルティエ カスタマー サービスセンター 伊藤美佐季(いとう みさき) ジュエリーディレクター、スタイリスト。フィレンツェに遊学、帰国後スタイリストに。つける人の個性を生かしたスタイリングは、女性誌のほか多くの女優からも支持が厚い。著書に『そろそろ、ジュエリーが欲しいと思ったら』(ダイヤモンド社)。 Instagram @jewelryconcierge_m
伊藤 美佐季