【マーメイドS】激走馬を出すディープインパクトの血 有力馬からは舞台適性高いミッキーゴージャスを推奨
血統解説
・ミッキーゴージャス 母ミッキークイーンは2015年オークス、秋華賞を制した二冠牝馬。その父は本レースと相性の良いディープインパクトで、本馬は父にミッキーロケットを配してNureyevの5・5×5などを形成した底力のある中距離馬です。外回りの末脚勝負よりも内回りの消耗戦向きで、マーメイドSの舞台も得意条件のひとつと言えるでしょう。 ・コスタボニータ 母レディインはKendor×Septieme Cielというフランス産のマイラー血統。父イスラボニータもフジキセキ×Cozzeneのスピード型で、晩年は芝のマイル以下で活躍しました。芝2000m戦の愛知杯では3着と好走しましたが、本質はマイル向きでしょう。軽い馬場でスピードを生かしたいタイプです。 ・ラヴェル 母サンブルエミューズは2013年フェアリーS3着馬で、本馬のきょうだいにはナミュール(2023年マイルCS)やアルセナール(2024年クイーンC2着)、ヴェスターヴァルト(2020年ファルコンS3着)がいます。本馬はキタサンブラックを父に配し、サンデーサイレンスを3×3でインブリード。オークス4着、京都記念5着など馬券圏内ではないもののハイレベル戦で上位争いしており、スタミナのいる条件はピッタリの一頭です。 ライタープロフィール 坂上明大 1992年生まれ、岐阜県出身。元競馬専門紙トラックマン(栗東)。2019年より競馬情報誌サラブレにて「種牡馬のトリセツ」「新馬戦勝ち馬全頭Check!」などの連載をスタートさせ、生駒永観氏と共同執筆で『血統のトリセツ』(KADOKAWA)を上梓。2023年11月には本島修司氏との共同執筆で『競馬の最高戦略書 予想生産性を上げる人の取捨選択の技術』(主婦の友社)を出版。現在はYouTubeチャンネル『競馬オタク』を中心に活動し、パドック解説や番組出演、映像制作、Webメディアでの連載もこなす。
坂上明大