JFEエンジ、マレーシアで産廃処理事業本格始動
JFEエンジニアリング(社長・大下元氏)は14日、同社初となる海外での産廃処理事業をマレーシアで本格開始したと発表した。同国内で回収した産業廃棄物の焼却・セメント固化処理などを行う指定産廃処理施設の運営に参画する。同国で深刻化する産廃由来の環境汚染抑制に貢献したい考えだ。 同社グループなどが既存施設内に新設していた主要設備の廃棄物焼却プラント1基が本稼働し、13日に大下社長らが出席して現地で開所式を開いた。 事業主体となるのは、同社子会社のJ&T環境(社長・露口哲男氏)が25%を、現地法人のJFEエンジニアリングマレーシアが5%を出資する「J&Tベルジャヤ・アラム・ムルニ」(JBAM、本社・クアラルンプール)。今回新設した焼却プラントを備える「指定産業廃棄物処理センター(SSWTC)」を運営し、マレーシア半島全域から回収した廃液・廃油、医療系廃棄物の焼却・セメント固化処理、埋め立て処分を担う。 焼却プラントの建設は、JFEエンジニアリングマレーシアと月島エンジニアリングマレーシアの共同企業体が担当した。