サブスクも登場、手が届きやすくなった「夢の別宅」
スマホで予約
そのようなニーズのために、最近登場したのが、サブスクの別荘だ。利用者は、家具や家電も用意された別荘を、スマートフォンなどで予約して利用する。
Sanu(東京)が21年に始めたサービス「SANU 2nd Home」は月額5万5000円からで、長野や山梨など28拠点の別荘計162室を利用できる。UMITO(東京)の「WITH SEA」も月額5万5000円からで、神奈川・江の島や沖縄など海沿いの別荘に宿泊できる。
わづくる(茨城)の「OURoom」は月会費は1000円で、滞在した分の宿泊費を支払う。千葉県流山市の女性教諭(36)は1、2か月に1回程度、このサービスを使って、海を望む別荘で家族と過ごす。「好きな時に使えて便利。いつもと違った雰囲気でわくわくできる」と語る。
社員らの福利厚生のために、保養所の代わりに利用する企業も。IT企業「UZUMAKI」(東京)は昨年から別荘をサブスクで法人契約し、工藤崇志社長(45)のほかに、フリーランスや副業で働く人が宿泊している。昨年は、長野県内の別荘を3棟借り、休暇を楽しみながら仕事もするワーケーションに利用した。工藤社長は「自然の中で気軽に交流できて仲が深まった」と振り返るなど、別荘の効用を実感しているという。