「ドローとフェード、どちらも打てるオーソドックスな顔が好み」契約フリー・鍋谷太一の14本
自身の道具へのこだわりを、プロ自らが語る「マイクラブ マイギアを語ろう」。今回は、昨年の「カシオワールドオープン」で初優勝を飾った鍋谷太一。「クラブをあまり替えたくないから契約フリーです」と語る鍋谷がクラブ選びで大事にしていることとは?
フェードもドローも打てるスクエア顔がタイプ
見た目は、クセのないオーソドックスに感じるものが好みという鍋谷太一。 「フェードもドローも打ちたい。だからクラブはどちらでも打てる見た目がいい。打ちたい球筋のスウィングで、想像どおりの球が出てくれるかが選ぶポイントです」
キャロウェイ『ローグSTトリプルダイヤモンド』は、その“当て感”がとてもいいので替えられない、という。 「こうやって打つとこの球が出る、というのがよくわかる。同じモデルでも個体差があるから、このヘッドを割らずにできるだけ長く使いたい。なので、ドライバーは全然練習しないんです(笑)」
ウッドは軽め、アイアンは重め
自分のスウィングの中で、ミスになりにくいバランスがある、と鍋谷は言う。 「ウッドは重すぎるとスピンが少なくなって飛びすぎたり滑ったりする。だからバランスは軽めにしたい。逆に、アイアンは腕の力を使いたくないから、ヘッドが下りてきてポーンと当たってくれる感じがいい。それにはヘッドの重みを感じられる、重めのバランスがいいんです」 ドライバーと58度ウェッジだけはD1、FWはD2前後、アイアンと52度ウェッジはD3.5に合わせている。ちなみに、アイアンの鉛貼りなどの調整はメーカーの担当者に任せているという。
「この『CB301』は、抜けと打感がいい。特に抜け。スパッと振り抜ける感じが好き。リーディングエッジが若干削られていて、元々そういうソールなんですけど、それが僕にはすごく合っていました。打感もソフトで操作がしやすい。顔ももちろん好き。小ぶりすぎないちょうどいいサイズ感で、構えやすいです」
撮影:有原裕晶 月刊ゴルフダイジェスト5月号より