濃厚アイスは冬売れる ハロウィン定着も追い風に
江崎グリコも「アイス類は夏だけでなく年間を通じて売り上げを見込める商品になりつつあり、暖かい部屋でこたつに入ってアイススイーツを食べるといった楽しみが定着してきたのでは」とみています。同社では砂糖を使わず、低カロリー甘味料を使用して1個80キロカロリーに抑え、ラクトアイスより糖質を40%オフした「カロリーコントロールアイス」シリーズに、レアチーズケーキ味、ガトーショコラ味を投入して、9月末から発売します。こちらも秋・冬を意識したケーキのような味わいを追求しており、カロリーが気になるがアイスは楽しみたいという20~30歳代の女性層などの取り込みを狙っています。
意外に消費額が高い北陸地方
総務省統計局が行う家計調査ではアイス・シャーベットの消費額は北陸地方が高く、沖縄は意外に低いといったデータも出ており、寒さでアイス類が敬遠されるという傾向はみられません。手土産などは20~40歳代の大人が買い求めるため、アイスの購入単価が上がっている傾向もあるようで、年末にかけて各メーカーがどんな新商品・新味を打ち出してくるか注目されます。