【F1】角田裕毅レッドブル落選の〝決定打〟は厳罰下った問題発言か「雇用主の本拠地で…」
F1のRBに所属する角田裕毅(24)が親グループであるレッドブルへの昇格を逃した一因について、海外メディアから〝問題発言〟騒動の影響が指摘されている。 角田は今季自己最多となる9回の入賞を果たすなど急成長。レッドブルでセルジオ・ペレスの更迭論が浮上した際には、後任の有力候補に浮上した。しかし、最終的には人事権を握るレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表の意向によって実績不足のリアム・ローソンが抜てきされ、角田は無念の落選となった。 角田の落選理由についてはチーム無線でしばしば見られる〝暴言癖〟など精神面の未熟さも指摘されているが、ギリシャメディア「ピエスティリオ」がこうした点を改めて分析した。 「レッドブルが角田裕毅を信頼しない理由」と題して大きく特集。「たしかに、ローソンはF1以外でもスーパーフォーミュラなどで経験を積んでいるが、それはトップクラスでの連続した数シーズンと、それに伴うあらゆる要求に匹敵するものではない。それでは、何が角田にとってレッドブルでの先発出場権獲得を拒否することになったのだろうか?」と角田が昇格できなかったのは実力以外の面に理由があると指摘した。 その理由を「角田裕毅の超強烈キャラか?」と分析。さらに「今シーズンはある程度の成熟を見せたものの、日本人選手はF1に来て以来、かなり攻撃的な無線通信でしばしば目立っており、特に今年のオーストリアでは雇用主の本拠地で他のドライバーに対して攻撃的な発言をしていた」とズバリ強調した。 6月末のオーストリアGPでは、角田が大騒動を起こした。予選でザウバーの周冠宇に対して差別的な言葉を発したことで、4万ユーロ(当時約690万円)という厳罰が下った。オーストリアといえば、チームを運営するレッドブル社の本拠地。その晴れの舞台で、親会社の顔に泥を塗る行為で悪印象を与えてしまったという指摘だ。 今回の〝不可解落選〟はチーム内部の政治的な要素などさまざまな理由が複雑に絡み合っているが、角田にとっては〝口は災いの元〟という側面もあったのかもしれない。
東スポWEB