阪神・木浪聖也、3打点 TORACOのハート打ち抜いた!
(セ・リーグ、阪神ーヤクルト、9回戦、阪神6勝3敗、19日、甲子園)キュンッと輝く一打で雨模様の甲子園を晴らした。虎の満塁男がTORACOのハートをわしづかみ。トドメの2点二塁打に阪神・木浪聖也内野手(29)のさわやかな笑顔が弾けた。 「満塁になって『絶対初球いく』と決めてたんで、思い切っていけたというのがああいう結果になりましたし、勝利を決定づけられた一打だったかなと思います」 4-2で迎えた八回無死満塁の好機。エスパーダの141キロ直球を振り抜いた。打球は中堅手の頭上を越え、木浪は二塁上でガッツポーズ。二回は同点の右犠飛を放ち、1試合3打点と躍動した。 ヤクルト3連戦はタイガースを応援する女性ファンのお祭り「TORACO DAY」として開催。そんなTORACOの〝推し選手ランキング〟で1位に輝いたのが木浪だった。 「毎日たくさんの人が応援してくださっているので、それに応えられるように自分らはやっています」 打率・600(5打数3安打)と、同・444(18打数8安打)だった昨季に続いて満塁男ぶりは今季も健在だ。背番号0は「『きたー!』って思いますね。満塁になると」と笑う。 不振でスタメン落ちすることもあったが、ここ2戦は先発復帰。岡田監督も「最後やっと出たしな。だいぶ変わってくると思うよ」と復調気配を感じている。帰ってきた恐怖の8番はTORACOが見守るお立ち台で誓った。 「きょうは雨の中、応援ありがとうございました。これからはもっともっと貢献できるように頑張ります!」 無類の勝負強さと屈託のない笑顔でTORACOをとりこにし続けていく。(原田遼太郎)