DL号 Xマス仕様で運行 力強い走りで鉄道ファンを魅了【山口】
JR山口線の新山口-津和野駅(島根県)間を走る観光列車「DLやまぐち」号が21、22の両日、クリスマス仕様で運行した。山口市が日本のクリスマスの発祥地ということにちなんだイベントの一つ。DD51型が力強い走りで鉄道ファンらを魅了し、クリスマス気分を盛り上げた。 ヘッドマークは、昨年と同様に防府市出身のイラストレーターりおたさんが手掛けたデザインを使用。室町、戦国時代に山口を治めた守護大名大内氏の16代義隆と宣教師のフランシスコ・ザビエルにゆかりがある国宝瑠璃光寺五重塔、サビエル記念聖堂が親しみやすいタッチで描かれている。 21日には新山口駅で出発イベントがあり、小郡を拠点に活躍するハンドベルグループ「シュルンマーリート」(棟久佳代子代表)のメンバー計31人がクリスマスにちなんだ演奏を披露し、来場者を楽しませた。 DLが入線すると来場者は歓声を上げて出迎えた。湯田温泉のマスコットキャラクター、湯田ゆうこも駆け付け、訪れたファンとDLを背景に写真撮影を楽しんでいた。 汽笛を上げてDLが発車するのを見送った吉田陽輝君(良城小3年)は「クリスマスバージョンのDLは初めて見たがやっぱり格好いい」と興奮していた。 道中の車内ではおごおり地域づくり協議会(横山洋之会長)の会員がサンタクロースに扮(ふん)して、ういろうなど山口ゆかりの菓子とDLなどをあしらったキーホルダーをプレゼントした。 来年1月1~3日には太皷谷稲荷神社をイメージしたヘッドマークを付けた「DL津和野稲成号」が同区間を走る。