水産物卸売「ウチダフーズ」が破産手続き開始決定 負債額は約2億2000万円 コロナ禍の影響で売上急減 回復半ばで力尽きる 鳥取県境港市
鳥取県境港市の水産物卸売「ウチダフーズ」が、12月11日に鳥取地裁米子支部から破産手続きの開始決定を受けていたことが分かりました。負債額は、約2億2000万円に上るということです。 信用調査会社の帝国データバンクによりますと、ウチダフーズは2000年設立で、輸入物のズワイガニやタラガバニ、ノドグロ、カレイの一夜干しなど海産物や青果を中心に卸売りを手掛けていました。2014年1月期の売上高は約4億円に達し、さらなる業容拡大に向け、EC販売やふるさと納税など新規事業も開始。 しかし、近年は主力の得意先からの受注が減り、コロナ禍の影響で2022年1月期の売上高は、1億8200万円まで落ち込んでいました。コロナ禍後は需要の持ち直しを背景に、2024年1月期の売上高は約2億2000万円まで回復していましたが、低収益を脱せない中、借入金の返済が負担となり、力尽きたとみられます。