冬のツーリングには不可欠な“防寒グッズ” 「電熱グローブ」だけじゃない!バイク乗りにいま人気のアイテムとは
縁の下の力持ち「インナーグローブ」の魅力とは?
走行風を全身で浴びるバイクにとって、冬場の寒さ対策は必須。中でも電熱グローブは寒さ対策グッズの筆頭とも言える存在ですが、昨今は電熱グローブのほかに「インナーグローブ」の売れ行きも好調のようです。 【画像】冬のツーリングには必需品! いま流行りの「防寒グッズ」を見る(10枚)
インナーグローブとは、グローブの内側に装着する薄手のグローブのこと。防寒性能を向上させる役割があり、冬場のバイク走行以外には寒冷地や冬季のアウトドア活動のほか、スキーなどのスポーツ時に使用されることが多いアイテムです。 なお、インナーグローブを着用することで得られるメリットは保温性能だけではありません。 たとえば、インナーグローブが汗や湿気を吸収することで、グローブ内部が蒸れにくくなります。これにより、手が冷たくなる原因となる湿気を効果的に防いで快適な状態を保ってくれます。 また、上述の効果により外側のグローブを直接汗や摩耗から守ることで、グローブそのものの劣化を遅らせ、寿命を延ばす効果も期待できます。 さらに、タッチパネル対応などの機能を備えたものも。これにより、停車時にグローブを外さなくてもスマートフォン操作を可能にするため、スマートフォンをナビ代わりに使用しているライダーの利便性を向上させます。 インナーグローブは、吸湿速乾性に優れたものや保温性の高いウール、通気性のよいものなど、用途に応じたさまざまな種類の素材が使用された商品がラインナップしています。 実際に都内のバイク用品店では、電熱グローブのすぐ側に多数のインナーグローブが陳列されていました。また同用品店の担当者に話をうかがったところ、自身も秋から冬にかけてバイクに乗る際は、インナーグローブを着用しているといいます。
電熱グローブは敷居が高いという声も
ではいったいなぜ、インナーグローブの売れ行きが好調なのでしょうか。
前述の担当者いわく、インナーグローブは電熱グローブ購入に対してハードルの高さを感じているユーザーからの人気が高いといいます。 電熱グローブはその機能性の高さから、その多くは1万円近い価格設定になっています。しかし、バッテリーを内蔵しているということもあり、2~3年使用しているとバッテリーの性能が衰えてしまい、十分な性能を発揮できなくなるものも少なくありません。 そこで「いずれ買い換える可能性が高いのに、数万円で購入するのは......」「ちょっとしかバイクに乗らないのに電熱グローブを買うのも......」というユーザーの多くが、インナーグローブを購入する傾向にあるようです。 これは、昨今のバイク需要の高まりからライトなバイクユーザーが増えたことや、物価高による影響もあるのかもしれません。 またインナーグローブを購入する人の中には、電熱グローブの着用によってハンドリングが悪くなることを危惧する人も。 そういった場合、普段着用し慣れているグローブの下にインナーグローブを着用することで、ハンドリング性能はそのままに指先を温めることができるというわけです。 ちなみに前述のバイク用品店では、老舗手袋メーカーであるおたふく手袋の「JW-145 タッチパネル対応 蓄熱インナーグローブ」や大手バイク用品メーカーRS タイチの「RST131 インナーグローブ」などが特に人気のようでした。 ※ ※ ※ SNSでも、「この季節になるといつも言ってるけど、インナーグローブを着用するのとしないのとでは足先と指先の寒さが全然違う!冬でもバイクに乗るなら買って損はない」「インナーグローブ、手軽にできる防寒対策でめっちゃいい」などの声が見られました。 このことからも、インナーグローブは防寒対策のひとつとしてバイクユーザーから高い評価を受けていることがわかります。
Peacock Blue K.K.