災害対策も兼ねて「石油ストーブ」の導入を検討中。日中「8時間」使用した場合、費用は「電気ストーブ」と比べてどれだけの差になりますか?
2024年に発生した能登半島地震をはじめ、日本では大きな地震が頻繁に発生しています。地震が発生すると、被災地では電気をはじめとするライフラインが停止してしまい、住居環境に深刻な影響を与えることも少なくありません。 能登半島地震のように、冬場に災害が発生したとき活躍してくれるのが、電気を必要としない石油ストーブです。しかし、電気ストーブの存在が一般的になっている昨今、石油ストーブを使用するためには、どの程度費用がかかるのか分からない人も多いでしょう。 本記事では、災害対策用に石油ストーブを導入した場合、電気ストーブを使用したときと比べて、どの程度費用に差が生まれるかについて解説します。 ▼「オイルヒーター」は暖かいけど、電気代が大変なことに! 1ヶ月でいくらかかるの?
石油ストーブと電気ストーブの特徴
まずは、石油ストーブと電気ストーブそれぞれの特徴について紹介します。それぞれの優れている点をチェックしていきましょう。 ■石油ストーブの特徴 石油ストーブとは、灯油を燃焼させて暖を取る暖房器具のことです。石油ストーブ最大の特徴は暖房能力の高さで、すぐに部屋を暖められます。また、電気を必要としないため災害時でも問題なく使用でき、上部の熱板を利用すれば調理も可能です。 便利な活用方法もある一方で、定期的な換気が必要な点が石油ストーブのデメリットです。石油ストーブは、灯油を燃やすために空気中の酸素を消費します。そのため、密閉空間で長時間使用し続けると、一酸化炭素中毒を引き起こしかねません。 また、やけどや火災のリスクも電気ストーブと比べて高いため、使用中は目を離さないようにする必要があります。 ■電気ストーブの特徴 電気ストーブとは、その名のとおり電気が動力の暖房器具のことです。電気ストーブは手軽さが最大の特徴で、コンセントを挿して電源を入れるだけですぐに使用できます。また、石油ストーブよりも軽量で持ち運びやすい機種が多いこと、安全性が高いことなども電気ストーブの特徴です。 一方で、電気ストーブの弱点として、停電すると一切使えなくなってしまう点が挙げられます。そのため、地震をはじめとする災害発生時にライフラインが停止してしまい、使用できないケースも少なくありません。また、広い部屋を暖めるのに時間がかかる、電気代がかかるなども電気ストーブの弱みです。