欧州王者イタリア、EURO出場決定も抽選で最下層の第4ポットに「立派な服装で4等車に乗る王者は異質」前代未聞の事態を伊紙が分析! | EURO2024予選
【欧州・海外サッカーニュース】EURO2024予選グループC最終節でウクライナと0-0で引き分け、辛くもプレーオフ回避して本大会出場を決めた欧州王者イタリアについて、イタリア紙が見解を示した。 【動画】悪夢の予選敗退を辛くも回避したEURO2020覇者のアッズーリ【ウクライナ×イタリア|ハイライト】UEFAユーロ2024予選グループC
今年8月のロベルト・マンチーニ監督の電撃辞任を受け、翌月から元ナポリ指揮官ルチアーノ・スパレッティの下で再出発した欧州王者イタリア。直後に行われたEURO2024予選グループC第5節で因縁の北マケドニアと1-1と引き分けて苦戦したうえ、代表選手によるサッカー賭博問題も発生するなど暗雲が漂ったが、グループC最終節を終えて2位で出場権を確保した。
予選敗退の悪夢は終わったが…
前回のEUROで優勝を飾ったものの、直近のFIFAワールドカップ(W杯)では2大会連続で出場権を逃し、辛酸をなめたアッズーリ。そんな強豪国の薄氷を踏むEURO2024出場決定に、イタリア紙『Gazzetta dello Sport』は「悪夢の終わり」と歓喜した。 イタリア紙は、「2018年ロシアW杯や2022年カタールW杯のようにはならず、ようやく悪夢のプレーオフから解放された」と反応。「堅固なスウェーデンや90分間でたった1回のチャンスで我々を突き落とした北マケドニアはいない。イタリアは、正面のゲートからEUROへ足を踏み入れることができた」と綴った。 こうして「イタリアは、ドイツで行われるEURO2024において、2021年にウェンブリースタジアムで獲得したタイトルの防衛を目指すことができるのは確実」となり、「スパレッティ新監督は、自身のキャリアにおいて最も名誉ある冒険に挑める」。しかし、その道のりは険しい。 なぜならアッズーリは、前回大会の覇者であるにもかかわらず、予選での獲得ポイントは14と「大きく苦戦して2位にたどりついた」ことで、EUROの組み合わせ抽選のポット分けで最下層の第4ポットに入ることになったためだ。だが「それはパラドックスではない」とイタリア紙は解説。「EUROはかねてより、王者が出場権を得られるわけではなく、ピッチにおいてパスを獲得しなければならない」からだ。