「その保険、本当に必要?」…1億円貯めてFIREした元会社員が、必要な保障をキープしつつ〈保険料744万円〉を浮かせた方法
寺澤家が実際に加入している保険
僕が今入っている保険は、逓減型死亡保険で年金支給型のもの。僕に万が一のことがあった場合は、月額11万円×12か月が、下の子が22歳になるまで支払われます。 下の子が22歳になるときには、僕は56歳であり、それ以降は1円も保険金が出なくなりますから、そこからは保険を完全に0円にする計画にしています。 こうして一般家庭の平均保険料が年間40万円ほどであるのに対し、現在寺澤家では年間2万8,000円に抑えられており、平均値と比べると年間37万2,000円、この20年で744万円浮いている計算になります。
今自分が入っている保険について知ろう
自分の保険の内容を見直してみよう ここまで理解をしていただいたうえで、今一度ご自身が加入されている保険を見直してみてください。 僕や妻はこうした保険の話をまわりにすることが多いのですが、驚くことに、今自分が入っている保険がどのような保険で、毎月いくら支払っているか知らないという人がかなりの割合でいるのです。 3大支出のひとつなどといわれるくらい大きな支出であるにもかかわらず、一度入ったら意識のスコープから外れて見直すことすらないのが保険の怖いところ。 ですから、自分が入っている保険の種類、支払額を知り、そのうえでそれが本当に適切な金額なのか、また減らしたり解約したりしたらどうなるのか、ということを考えてみてください。今ここで保険を見直すアクションをとることで、10年後、20年後の資産に大きく影響します。 会社の制度も見直してみよう また会社の制度も確認してください。大手だと従業員が亡くなった場合、残された家族に1000万円単位のまとまったお金を支払ってくれる場合もあります。こういう制度があるなら、まさに生命保険に入っているのと同じなので、個人で別途保険に入る必要はありません。 ほかにも健康保険組合によっては高額療養費制度に似た「付加給付制度」という自己負担額をさらに軽減する制度がある場合もあります。このように、従業員のサポートがかなり手厚い会社もありますから、まずはご自身の会社の制度を見直してみてください。 そのうえで、本当に生命保険/医療保険への加入が必要なのかを考えてみてください。 寺澤伸洋 作家/講演家 ※本記事は『ぶっちゃけFIRE 手取り25万円で子育てしながら1億円ためる方法教えます』(主婦と生活社)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。
寺澤 伸洋