二軍スタートも一軍昇格後は4勝0敗、防御率0.49!高橋宏斗が語る当時の心境「人生の中でもかなり苦しい日々…」
「チームを助けられるような投球をして貢献したい!」
試行錯誤を重ねてリリースポイントを少し高めに上げてみたり、下半身をもう少し使えるようにしてみたり、高橋投手の地道な調整によって、最終的には去年と近いフォームに戻していき、二軍戦で4試合登板し3勝1敗防御率0.93という圧巻の成績を残し4月末には一軍昇格を果たした。 高橋投手「二軍で投げるために僕は野球やっているわけじゃないので、しっかり結果出すために良い準備ができたかなと思います」 昇格後2試合目に今シーズンの初勝利を掴み、一軍で投げられなかった鬱憤を晴らすかのようにチームの先発陣を引っ張っていく活躍を見せている。 高橋投手「やっぱり今、チームとしても他の先発投手としても、状態が上がりきってないところがあるので、僕自身は状態が悪くないですし、今回は僕がチームを助けられるような投球をして勝ちに貢献したい」 調整が整った今、高橋投手は自身だけでなくチームに対してどう影響を与えるかまで考えて投げている。開幕前の周囲の心配をよそに、気が付けばまた一回り大きな存在となって帰ってきた。
「僕の野球人生、何も失敗だと思っていない」投手としての高みを目指す
2年連続のフォーム改造で調整に長くかかってしまったことは、遠回りに見えるかもしれないが、山本由伸投手との自主トレは本人にとって重要な意味を持っていた。 高橋投手「色々な意見はあると思うんですけど、僕の野球人生なんで僕自身は何も失敗だと思っていない。現状維持していると周りのレベルが上がってくるので、(山本由伸投手に)私生活から色々教わっているし、それがなかったら怪我をしているかもしれないので、健康で投げられているだけで、自主トレの成果は出ているかなと思います。もっとより良いモノが手に入るなら僕自身はチャレンジしていきたい。悔いがないようにやりたいなと思います」 インタビュー途中では、心苦しそうに悩みを語るシーンも見られたが、投手としての高みを目指して取り組んでいることについては、力強い眼差しと言葉で語っていたことが印象的だった。二軍で投げるためにやっているわけじゃないという、チームを背負う立場であるという自負も若干21歳にして語る言葉の重みではなかった。そんなプレッシャーの中で常に新しいことに挑戦する高橋投手の姿勢に対して岩瀬仁紀氏はこうコメントした。 岩瀬氏「現役の間は、常にチャレンジ精神ですよね。自分が進化しなきゃいけないという気持ちは全員持っていますから。その中でいかに引き出しを作れるかということ。未来の自分への投資みたいな感じですね」 岩瀬氏も現役時代、オフシーズンには毎年新球種開発に取り組んでいたが実用化されるものはほとんどなかったがコメントのような意義もあったのだろう。実績を残し続けた一流の選手でも挑戦していたのがその証明となるだろう。高橋投手も自身の感覚を強く信じて、我々の予想を超える進化を見せつけてほしい。頑張れ!高橋投手! 澤村桃
CBCテレビ