佐々木朗希への《ラブコール》同然なのに…ドジャースのタンパリング疑惑が「疑惑」のままなワケ
まだ、正式なメジャー挑戦が決まったわけでもないのに、海の向こうは大騒ぎだ。 日本時間6日にテキサス州サンアントニオでスタートしたGMミーティングでは、今オフのメジャー挑戦がウワサされるロッテの佐々木朗希(23)が大きな話題になっている。 ❤SEXYすぎるっ!❤ ド軍スター選手の美人妻が「肩がポロリ」で…。 米メディアが各球団の編成責任者やGMに佐々木に関するコメントを求めれば、米スポーツ専門局「ESPN」(電子版)は佐々木を今オフのFAランクの全体2位に位置付けた。 そのESPNは佐々木獲得の最有力球団にドジャースを挙げたものの、ドジャースといえば日刊ゲンダイを含む複数のメディアが佐々木に対するタンパリング(事前交渉)疑惑を報じてきた。 今年3月、MLB(大リーグ機構)がタンパリングを厳しく禁じるため、日本のプロ野球を含む他国のプロリーグ(韓国、台湾、メキシコ)のチーム及び選手との関係性を解消するよう、全30球団に通達。メジャー球団と業務提携を結んでいる日本のプロ球団は、それを解消せざるを得なくなり、コーチをメジャー球団に派遣することも不可能になった。それもこれも米29球団がドジャースの佐々木に対するタンパリングを疑ったことがきっかけだといわれている。 10月1日、ドジャースのフリードマン編成本部長が楽天戦で完投勝利を挙げた佐々木の投球をネット裏で視察。 「彼に素晴らしい才能があるのは明らか。これまでさまざまな才能ある投手を見てきたけれど、彼は過去に米国に来た才能ある投手たちの仲間に入る人材」とコメントすると、一部メジャー球団は「他の球団と契約中の選手に秋波を送ったのと同じ。タンパリングにあたるのではないか」とMLBに抗議したという。 メジャーにおけるタンパリングは、編成責任者のクビが飛ぶくらいの重罪だ。それなのにドジャースのタンパリング疑惑はいまだ「疑惑」のまま。業務提携の解消などは、他球団の抗議に対して注意喚起しましたよというMLBのアピール、“アリバイづくり”とも思える。 「MLBにとって、人気球団のドジャースは太いカネづるですからね。大ナタをふるうわけにはいかないのでしょう」とはア・リーグのあるスカウト。 野球文化学会会長で名城大准教授の鈴村裕輔氏はこう言う。 「ドジャースが実際にタンパリングをしたかどうかはともかく、MLBにとって重要な球団であることは事実です。例えば大谷の加入によって、日本企業がドジャースタジアムに広告を出すようになりましたが、ドジャースが入り口になってメジャー全体をカバーしようとMLBとパートナーシップ契約を結ぶ企業も出てきましたからね」 MLBはFOXスポーツと2022~28年の7年約7650億円で契約を延長。これだけの金額で放映権が売れる理由のひとつは、人気選手を多く抱えるドジャースの存在だ。 今季メジャーのレギュラーシーズンの観客動員数は前年比0.85%増の約7135万人。7100万人を突破したのは2017年以来で、観客が増えたのはドジャースが全29球団と対戦、大谷が24球場でプレーしたことも大きいという。 「MLBにとって、ドジャースはこれ以上ない上客なのだから、タンパリングが疑惑のままなのも納得」と、前出のスカウトが勘繰りたくなる気持ちは分からなくもない。 ◇ ◇ ◇ ド軍はヤンキースに取って代わり、今や「悪の帝国」と言っても過言ではない。カネと人気と裏技をフル活用するだけではなく、記事本文中にもあるようにルール違反スレスレの行為も平気でやるからで、それには大谷も関係している。いったいどういうことか。いま、何が起きているのか。 ●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。