北朝鮮の金総書記、核戦争を警告 米が緊張激化と非難=KCNA
[ソウル 22日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は21日、朝鮮半島が現在ほど核戦争のリスクに直面したことはないと述べ、米国が緊張と挑発を強めていると非難した。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が22日伝えた。 平壌で開かれた軍事展示会で演説し、「朝鮮半島の紛争当事者がこれほどまで危険で重大な対立に直面したことはなく、最も破滅的な熱核戦争に発展する可能性がある」と主張。 米国との過去の交渉は米側に北朝鮮と共存する意思がなく、「攻撃的で敵対的」な政策が決して変わらないとの確信をもたらしただけだったと述べた。 トランプ次期米大統領は1期目在任中の2018年と19年に計3回、金氏と会談を開いたが、具体的な成果にはつながらなかった。 トランプ氏は金氏と良い関係を築いているとかねて主張しており、先月、この関係があったからこそ北朝鮮との核戦争を阻止できたと述べた。 北朝鮮メディアはトランプ氏の再選についてまだ伝えていない。 金氏は演説で、兵器の開発・近代化で「超最先端」の装備を確保するよう呼びかけ、同国の戦略的地位強化に向け防衛能力の発展を継続させると表明した。