<ポツンと一軒家>終戦後に人力で森を開拓した95歳女性 無人となった一軒家に娘と“里帰り” 名人料理&折り紙アート披露も
衛星写真を手掛かりに人里離れた一軒家を捜すバラエティー番組「ポツンと一軒家」(ABCテレビ・テレビ朝日系、日曜午後7時58分)。7月21日の放送では、捜索隊は、熊本県の山中で無人となった一軒家を守り続ける95歳の母、61歳の娘を訪ねる。 【写真特集】しみじみとした面持ちの小雪 95歳女性が語る貴重なエピソードがすごい!?
熊本県の山並みを見渡すのどかな集落。そこに住む男性に衛星写真を見せると、「(住人は)10年ほど前に家を出たと思います」との返事。詳しいことはわからないようで「この集落から一軒家へと向かう途中にカフェがあるので、そこで聞けば、詳しいことがわかるかも」と教えてくれた。
一路、カフェを目指す捜索隊は、山へ入っていく道の手前で古⺠家を改装したようなカフェを発見。経営者夫婦に確認してみると、やはりその一軒家は今は空き家になっているそうだ。確認のため一軒家まで行ってみたいという捜索隊に対して、夫は「かなり道が複雑なんです。案内するので、一緒に一軒家まで行ってみましょう」と親切にも道案内してくれることに。
カフェから山へと入っていくと、そこは高い杉の木々に覆われた深い森だ。昼間でもライトが必要なほどの薄暗い森を抜け、さらに山の奥へ。そんな深い森の山道を越えた先に一軒家が見えてきた。すでに空き家と聞いていたが、建物の前に人がいる。「もうここでは暮らしていないですが、月に1回ほど掃除に来ています」と話すのは、一軒家で生まれ育ったという61歳の女性。8年前に父を亡くした後、5年前までこの地で一人で暮らしていた95歳の母も今ではふもとの集落で女性と同居しているという。
捜索隊は、その母が一軒家を訪れる日に合わせて、改めて訪問することに。1カ月後、一軒家を再訪すると母と娘が一緒に迎えてくれた。かつてはミカン農家だったというが、値崩れにより40年ほど前に廃業、その後は栗やシイタケ栽培などで暮らし続けてきたという。
母は当時の様子を丁寧に振り返っていく。戦後の国策で実施された山間地域の土地開拓に参加し、見知らぬ3世帯とともに人力で深い森を開拓したという貴重なエピソードなどが次々と飛び出す。そして、現在は無人となったポツンと一軒家を娘さんが守り続ける理由も明らかになる。