トランプ氏の目標は「イラン破産」…就任初日から原油輸出防ぐ(2)
◆「イランの一級秘密施設が破壊」 こうした中、イスラエルが先月25日のイラン空襲当時、イランの核兵器研究施設を破壊したという報道があった。英日刊テレグラフと米アクシオスは米国・イスラエルの情報筋を引用し、イランの首都テヘランから南東側に20マイル離れたパルチン軍事基地内の一級秘密核兵器研究施設「タレガン2」施設が先月のイスラエルの空襲で破壊されたと伝えた。 ここは核爆弾の爆発装置を設計するのに使用されたが、これはイラン政府内でもごく少数だけが知る機密事項だったという。この施設は2003年に閉鎖されたと報告されたが、今年初めに米情報機関がイラン科学者が研究を遂行しているのを摘発した。 米国はイランに作戦を中断するよう警告したが、活動は続いた。専門家らはイランが決断さえすれば短期間内に原子爆弾を開発できるとみている。アクシオスは「この施設はイランが公式に申告した核プログラムの一部ではないため、攻撃の重要性は認められなかったはず」と伝えた。 ◆ネタニヤフ首相の自宅に閃光弾 「レッドライン越えた」 一方、イスラエルのネタニヤフ首相の自宅周辺に16日、閃光弾2発が落ち、イスラエル当局が調査を始めたと、ロイター通信が報じた。レバノン国境から約70キロ離れた海岸都市カイサレアにあるネタニヤフ首相の個人住宅は先月19日にも無人機(ドローン)攻撃を受けた。 イスラエル警察は「首相と家族は自宅にいなかった」と明らかにしたが、イスラエルのカッツ国防相は「イランと代理人から脅威を受けているイスラエル首相が国内でも同じ脅威を受けるのは危険の限度を越えている」とし、措置を促した。イスラエル首相官邸はエルサレムにある。