「もはやスポーツではない」中田英寿が“高額報酬”でのサウジ移籍に見解「カネがサッカーをダメにしている」
「そこに金脈があるからやってくるのさ」
元日本代表の中田英寿氏が、DAZNで配信中の『22YEARS』で、ローマ時代に共闘した元イタリア代表MFフランチェスコ・トッティ氏と対談。ローマでの思い出や昨今のサッカーについて興味深いトークを展開している。 【動画】中田英寿がユベントス戦で決めた伝説のミドル弾 そのなかで、話題は“サッカーとカネ”の問題に。中田氏が「アメリカなどの外国からたくさんの実業家が入ってきて、今のイタリアサッカーはかなり変わった?」と問うと、トッティ氏はこう答える。 「かなり変わったよ、カネを出してくれる実業家もいるが、その他の実業家はローマやミランやユーベが好きだからではなく、カネ儲けのためにやってくるんだ、そこに金脈があるからやってくるのさ」 ローマの英雄が「残念ながらビジネスを中心に全てが回っている」と嘆くと、中田氏も「サッカービジネスはますます盛況で、高額報酬でサウジアラビアに行く選手もいる。これでは、もはやスポーツではない」と指摘している。 「俺らが今の選手だったら、いったいいくら稼げていたと思う? 当時の20倍だ」 戦友のその言葉に、日本のレジェンドはこう反応している。 「そうだな。いま、そのカネがサッカーをダメにしている」 中田氏が2006年ワールドカップを最後に29歳の若さで引退したから早17年。様変わりした現代サッカーに思うところがあるようだ。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部