「サンローラン」がパリのシャンゼリゼ通りにメゾン最大規模の旗艦店をオープン
「サンローラン(SAINT LAURENT)」は12月16日、メゾン史上最大規模の旗艦店をフランス・パリのシャンゼリゼ通り123番地にオープンした。 【画像】「サンローラン」がパリのシャンゼリゼ通りにメゾン最大規模の旗艦店をオープン
同店は、アンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vacarello)=クリエイティブ・ディレクターによる新しいデザインコンセプトが導入され、ブルータリズムとモダニズムのコードを融合した店舗となっており、その豪華な什器や内装はファッションストアよりも未来的なホテルを彷彿とさせる。店内は4層構造で、内装は最高級の大理石や真鍮、持続可能な木材がメイン。ホワイエから2層までは吹き抜けで、入り口右手にはウェールズ人アーティスト、ケリス・ウィン・エヴァンス(Cerith Wyn Evans)によるネオンのモニュメントが設置され、左手には木造の湾曲した階段が上階へと伸びる。最上階にはVIPルームが設けられ、南国風の中庭を眺めることができるほか、アメリカ人アーティスト、ドナルド・ジャッド(Donald Judd)が手掛けた金属製の家具や、オーストリア人建築家ルドルフ・シンドラー(Rudolf Schindler)による椅子などが並ぶ。
ヴァカレロ=クリエイティブ・ディレクターは、「モダニズム建築とコンテンポラリーアートにインスパイアされ、洗練と現代性、そして時代を超越したものを意味するストアコンセプトを考案した。この店舗でメゾンの伝統を体現し、エレガントでラグジュアリーな美学を反映しながら、モダンな要素を空間に統合している」と語る。彼は2016年に現職に就任して以来、数々のストアコンセプトを考案してきた。特に、19年にオープンしたパリ・サントノーレ通りのコンセプトストア「サンローラン リヴ・ドロワ(SAINT LAURENT RIVE DROITE)」はビンテージの家具が点在し、サンジェルマン大通りの店舗はコンクリート打ち放しでダクトや配線がむき出しの生々しいデザインで、他店舗とは一線を画する。今回の新店では、この2店舗の特徴的な要素も取り入れたという。