NTTリーグワン2連勝を飾るのは盤石の埼玉WKか? 開幕戦劇的逆転勝利のS東京ベイか?
開幕2連勝は譲らない。初代王者・埼玉ワイルドナイツと第2代覇者・クボタスピアーズ船橋・東京ベイが『NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25』第2節で激突する。 【PHOTO】バーナード・フォーリー(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ) 開幕戦で『NTTリーグワン2022』チャンピオンは鉄壁のディフェンス健在を見せ付けた。東京サンゴリアスがアタッキングマインド全開でトライに固執しても、スピーディにボールを展開しても、モールから活路を見出そうとしても、埼玉WKは慌てず騒がず。前半WTB長田智希の2トライなどをスコアするとともに、相手のアタックはシャットアウト。13-0で折り返すと、後半反撃に遭うも常に優位性を保って、難敵相手にきっちりボーナスポイント獲得となる33-12でゲームを締めた。 プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出された長田が「チームとして80分間クオリティや精度の高いラグビーができた。ディフェンスで我慢できたことが良かった」と勝因を挙げれば、11か月ぶりに戦線復帰したPR稲垣啓太は「何かひとつ自分の中で失われているとしたら『試合勘かな』と思っていたが、関係なかった。自分の役割、やるべきエリアは決まっている中で機械的にやるだけだったので、試合勘は関係なかった」とキッパリ。さらに「ワイルドナイツの文化は何なのか。根底にあるのはディフェンスで、アタックできる選手よりもディフェンスできる選手が多い方が強い。特にFW。サンゴリアスさんにブレイクダウンで前に出られると、どんどんテンポを上げられてしまうので、最初抑えることが重要。今日は少しうまくいった」と自信を覗かせた。 一方、『NTTリーグワン2022-23』チャンピオンは開幕戦で劇的逆転勝利を飾った。幸先良くS東京ベイが先制トライを奪うも、シンビン(10分間の一時退場)で序盤に数的不利に陥ると、トヨタヴェルブリッツの猛攻の餌食に。後半7分にPGを決められて10-24まで点差を広げられると、HOマルコム・マークス、PRオペティ・ヘル、SH藤原忍らを投入して流れを変えた。S東京ベイがセットピースから主導権を握ると、3トライを返し、ショットに精彩を欠いたSOバーナード・フォーリーもラストプレーでサヨナラDGをズバリ。課題は多々あったが、とにかく勢いの付く逆転勝利を手繰り寄せたのだった。 試合後、フラン・ルディケHCが「初戦で勝つというのはとても大事なこと。プレシーズンにやってきたことを信じて戦い、このような結果を出せてとても満足している」と結果の重要性を説けば、最後の最後ヒーローとなったフォーリーも「今季はすごくいいプレシーズンを過ごすことができ、選手みんながしっかりとチームを信頼している。昨季の開幕時点では、そこまでの信頼を築けていなかった。今季は新加入の選手も含めて、みんなが信頼しているからこそ、このような接戦を勝ち切ることができたと思う」と安堵の表情を見せた。 両チームの試合登録メンバーは以下の通り。 【埼玉ワイルドナイツ】 1稲垣啓太、2坂手淳史、3平野翔平、4オッキー・バーナード、5エセイ・ハアンガナ、6ベン・ガンター、7ラクラン・ボーシェー、8ジャック・コーネルセン、9小山大輝、10山沢京平、11長田智希、12ダミアン・デアレンデ、13ディラン・ライリー、14竹山晃暉、15山沢拓也、16島根一磨、17クレイグ・ミラー、18ヴァル アサエリ愛、19長谷川崚太20大西樹、21高城佑太、22ヴィンス・アソ、23野口竜司 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】 1海士広大、2江良颯、3為房慶次朗、4メルヴェ・オリヴィエ、5デーヴィッド・ブルブリング、6タイラー・ポール、7末永健雄、8ファウルア・マキシ、9ブリン・ホール、10バーナード・フォーリー、11木田晴斗、12廣瀬雄也、13リカス・プレトリアス、14ハラトア・ヴァイレア、15島田悠平、16マルコム・マークス、17紙森陽太、18オペティ・ヘル、19青木祐樹、20アシペリ・モアラ、21藤原忍、22山田響、23テアウパ シオネ 果たして、開幕2連勝をマークするのは埼玉WKか、S東京ベイか。『NTTリーグワン2024-25』第2節・埼玉WK×S東京ベイは12月28日(土)・熊谷スポーツ文化公園 ラグビー場にてキックオフ。当日は来場者全員にオリジナルマフラーをプレゼント。さらにスペシャルゲストDJ KOOやアンバサダー福岡堅樹らも来場する。チケットはチケットラグビーにて発売中。