「うーん、グリーンの方向がわからないなぁ」

ゴルフのルールをクイズ形式で分かりやすく解説。今回は、目標方向に目印となる物を置くことの是非について。

　　＊　　＊　　＊ パー4のティーショットが大きく右に曲がり、ボールは崖下へ。 「残ってるといいけど……」 行ってみると、ボールはOBゾーンまで行っておらず、斜面の途中で止まっていた。 「よかった!　これなら普通に打てそう」 ただ、打つ位置からはピンが見えないため、どの方向に打てば良いか分からない。そこで――

「グリーンはこの方向ね」

「これでよし、と」 斜面を上がり、グリーンの方向が分かるようにタオルを置いておくことに。ところがすかさず同伴者から物言いが。 「打つ方向を示す物を置いたら2罰打よ」 え、そうなの!?　でも、まだ打ってないし、打つ間に取り除けば問題ないよね。

打つ方向が分かるように飛球線上に目印を置いた。どうなる?

A. 罰なし B. 2罰打 C. 2罰打だが打つ前に取り除けば罰はない 正解は…… -----------

B「2罰打」 プレーヤーは、目標を定める援助とするため、またはストロークのためのスタンスを取る際の援助とするために物を置いてはならない。この規則に違反した場合、2罰打となり、たとえストロークを行う前にその物を取り除いたとしても、罰を免れることはできない（規則10.2b(3)）。今回のケースも、目標となる地点にタオルを置いたため、その時点で2罰打となる。 監修：JLPGA競技委員・阿蘇紀子、中﨑典子　撮影：姉﨑正 週刊ゴルフダイジェスト2月20日号より一部改