今日開幕の交流戦でセの反撃はあるのか?DHをうまく使えそうなチームは?
一方でハンデになるのは阪神だという。 「本来ならベテランの福留、糸井をDHに置きたいところだったのでしょうが、このタイミングで福留が故障、登録抹消は痛いでしょう」 福留は1日に「右ふくらはぎの筋挫傷」で登録を抹消された。最短で11日のソフトバンク戦で復帰できるが、交流戦の序盤に勝負強いベテランを欠くのはマイナス要因だろう。 里崎氏は、セの首位を走る広島が交流戦期間中にその位置をキープするために「DH起用に工夫をしてみればどうか」と提案する。 「広島のDHは本来ならば松山、長野でしょうが、調子が上がっていない。それならばキャッチャー4人制を取っているのですから、好調の磯村、會澤を使うという手はありますよ」 磯村は現在、打率.405で絶好調。ベテランの會澤も5月28日のヤクルト戦では2本塁打をマークするなど好調で、どちらかをベンチに置いておくのはもったいない。 捕手を2人ラインナップに並べるのは奇策かもしれないが、里崎氏が提案するようなDH選択も面白いかもしれない。 里崎氏は交流戦直前にやっと連敗を「16」でストップさせたヤクルトにも巻き返しのチャンスがあると見ている。 「交流戦になると、セの先発投手のイニング数は確実に伸びます。打順との巡り合わせで代打を出さねばならないようなケースがなくなりますからね。ここまでヤクルトは中継ぎの負担が大きくなっていることが問題視されていますが、先発のイニング数が伸びることはプラス材料ですし、石山の復帰も大きいでしょう。石山不在の影響で、本来ならば7回に投げる投手が8回、8回の投手が9回を投げることになって1イニングずつ順番が繰り上がっていました。交流戦では、中継ぎ酷使の問題が落ち着く可能性があります。連敗記録が交流戦にまたがっていたらプレッシャーが押し寄せて大変だったのでしょうが、交流戦前にクリアしたことも巻き返しの可能性を高めています。本来、打線には力があるチームです」 ヤクルトの連敗脱出後の不安要素として登板過多となっている中継ぎ問題がある。ハフが28試合、マクガフが27試合、五十嵐、近藤、石山がいない間ストッパーを任されていた梅野が24試合に登板している。一時、2点台だった救援防御率も4.09まで落ちた。 だが、里崎氏は交流戦では、石山の復帰とDH制によって先発のイニング数が増えるためその不安が逆に解消される可能性があると読む。 連敗をストップした横浜DeNA戦でヒーローとなった大引も「交流戦を機に去年の覇者として、堂々と戦いたいなと思います」と、交流戦からの巻き返しを誓っていたが、ヤクルトの逆襲も含めて、圧倒的不利と予想されるセの6球団の戦いに注目が集まりそうだ。