ユナイテッドの問題はGKだけではない 「アーセナルにはライスが、シティにはロドリがいるが……」
トップクラスの守備的MFこそが必要
UEFAチャンピオンズリーグ・グループステージA組。マンチェスター・ユナイテッドはトルコのガラタサライと戦い、3-3のドローに終わった。 これでグループ最下位となり、敗退の可能性が高いユナイテッド。この試合ではハキム・ツィエクにFKを2本決められてしまったGKアンドレ・オナナのパフォーマンスに批判が集まっているが、おそらく問題はそれだけではない。 英『Daily Mail』で、元英代表のクリス・サットン氏は、強力なホールディングMFの不在がこのような状況を招いていると論じた。 「アーセナルにはデクラン・ライスがいる。マンチェスター・シティにはロドリがいる。トッテナムにはイヴ・ビスマが、チェルシーにはモイセス・カイセドが、リヴァプールにはアレクシス・マックアリスターがいる」 「カゼミロは昨季素晴らしいパフォーマンスを見せた。30歳のブラジル人は予想していたよりも良かったが、彼は現在ケガをしており、いざ出場するとなっても、このレベルの要求に応えられるだけの脚を持っているとは思えない」 「ライスやロドリ、他のエリートたちとは違う。カゼミロと長期契約を結ぶという決断は、ますます愚かに見えてきている。なぜなら、カゼミロは中盤の守備不足に対する解決策ではないからだ。オナナも何かが飛んでくるたび慌てていることを考えると、できる限りの防御が必要だ」 カゼミロは現在、負傷離脱中。しかも今季はケガで離脱するまでのパフォーマンスも批判されていた。エヴァートン戦で初先発した18歳のコビー・メイヌーは逸材だが、開花するにはまだ時間が必要とサットン氏も語っている。 ソフィアン・アムラバトもライスやロドリほどのパフォーマンスを期待できるかといえば怪しい。守備的MFの問題は来季も尾を引く可能性があり、早めに対処するなら今冬での補強が必要だ。
構成/ザ・ワールド編集部