「地獄の果てまで連れていく」佐々木希&渋谷凪咲が狂気的なキャラクターを熱演
今までの日本ドラマの復讐劇にはないような雰囲気
――作品の魅力をどのように感じているかもお聞かせください。 渋谷 「映像や音楽にもこだわっていて、芸術的なセンスみたいなのも作品の中にたくさん詰まっています。美しい音楽が響き渡る怖さもあり、想像すればするほどワクワクして、そういうセンスにも胸がときめきました」 佐々木 「今撮っているシーンに音楽が足されたらどうなるんだろうと、ドキドキしますね。また、麗奈の恐ろしさというのは奥が深くて、絶対にしてはいけないことをしていますが、彼女の人生を考えてしまう瞬間もあるんです。日々つらかっただろうなとか、人の痛みが分からなく見えるように生きてきたのかなとか、復讐劇ですが、切なさも感じられる作品になっています」 渋谷 「麗奈は自分のことを『化け物』と作品の中で何度も言いますが、それにはそうなるゆえんがあって。皆さん、最初は紗智子を応援するのだろうなと思いつつ、後半からは麗奈に気持ちを持っていかれてほしいなと願いながら演じています」
――今回脚本を手掛けるイ・ナウォンさんは、韓国出身の方です。日本のドラマとの違いなど、台本を読んでの感想をお願いいたします。 佐々木 「泣けました。化け物に心を動かされる瞬間が何度もあって、すごく面白い物語だなと思いました」 渋谷 「本当に(劇中で)やることがめちゃくちゃで、そこまでやるかと! 今までの日本ドラマにはないような雰囲気を感じます。韓国ドラマの要素もあって、テレビで放送できるかのギリギリのラインまで攻め込んでいるのが魅力的ですね」
プライベートでの2人の真相が明らかに!?
――今作は、過去の真相に迫っていく物語でもあります。お互い真相に迫りたいことはありますか? 渋谷 「私たちは、撮影の合間のお昼ご飯をすごく楽しみにしているんですけど、揚げ物のお弁当の時に佐々木さんが納豆を買って来られたんです。この美の秘訣(ひけつ)はズバリ、納豆なのでしょうか?」 佐々木 「納豆やみそ汁は毎日食べたくなるぐらい好きですね。やんちゃなカロリーのあるお弁当の時は、プラスで納豆を食べています。私は、凪咲ちゃんのトーク力の謎に迫りたいなとずっと思っていて。そのバラエティーのうまさは、アイドル時代から持ち合わせていたの?」 渋谷 「いやいや、うまくないです。でも、アイドルは、いろいろな武器を持っていないと埋もれてしまうんですよね。私は、それを探していく中で、歌やダンスじゃないのかなと気付いて。そうなった時に、バラエティーは皆さんと楽しくできるし、自分も好きだなと思ったのでそこで頑張ろうと思いました」 ――子どもの頃から大喜利も得意だったのでしょうか? 渋谷 「大喜利は知らなかったです(笑)。クイズ番組に出た時に、常識問題の答えが全く分からず、でも答えないといけないので、自分なりの答えを書いていました。それを麒麟の川島(明)さんが大喜利だと拾ってくださって。そこからという感じです」 ――最後に、視聴者の皆さんに見どころをお願いいたします。 佐々木 「今作は、紗智子が復讐を果たせるのかが見どころになってきます。あと、紗智子の協力者が1人出てきます。その人がどんな人なのかも推理して見ていただけると、さらに面白いんじゃないかなと思います。果たして復讐は成功するのか、最後まで皆さんハラハラドキドキしながら見ていただきたいです」 渋谷 「残酷だったり、刺激的な部分もありますが、すごく奇麗な映像で音楽も美しいので、そういうところも楽しんでいただけると思います。また、登場する人みんなそれぞれ、キャラクターの色があって、人の気持ちが揺れ動くシーンがたくさん出てきて。麗奈自身も、お父さんと普通の親子関係ではなかったりするので、どういうふうに生きてきたのかも見どころです。麗奈が醸し出す気持ち悪さや、緊張感なども味わいながら、この世界に一緒に入った感覚で見ていただけたらうれしいです」