2024年熊本県内の交通事故死55人、2年ぶり増加 人身事故件数、負傷者は減少
熊本県警は7日、2024年に県内で起きた交通事故の発生状況(暫定値)を公表した。死者数は2年ぶり増の55人で、統計が残る中で最少だった23年の37人から18人増えた。 ただ、人身事故の発生件数は367件減の2945件、負傷者数は510人減の3630人で、いずれも現行の集計方法となった1967年以降では最少だった。 死者の内訳は、歩行者が20人で最も多かった。乗車中の事故による死者は自動車が19人、二輪車が10人、自転車が5人、小型特殊車両が1人。年齢別では、65歳以上の高齢者が31人で全体の56%を占めた。 類型別では、人と車両が20人、車両同士が18人、車両単独が17人。シートベルト非着用は6人で、うち5人は着用していれば死亡しなかったとみている。 県警交通企画課は「人と車両の死亡事故は歩行者の道路横断中に発生することが多い。ドライバーは安全確認を徹底してほしい」と呼びかけている。(松冨浩之)