文楽人形遣い吉田幸助 祖父の名跡・玉助襲名公演「先代の名を汚さぬ」
襲名披露の演目は「本朝廿四孝」の「勘助住家の段」
襲名披露の演目は「本朝廿四孝(にじゅうしこう)」の芝居の中のひとつ「勘助住家(かんすけすみか)の段」。「今度の芝居の動きは派手ですよ。舞台になると、迫力とともに気持ちが入ります」と気合も十分だ。 入門時から名乗ってきた「幸助」という名前とはお別れ。「(当時の初代)吉田玉男師匠につけてもらいました。玉助の『助』、玉幸の『幸』を合わせて幸助でした。別れは感慨深いですね」と話す。しかし、53年ぶりの玉助襲名は、文楽界でも大きな名前だ。「『玉助ってすごいな』と言われるよう頑張っていきたい。みなさんに来て頂かないとどうしようもないので、ぜひ(劇場に)お越しください」と笑顔で話した。 ■吉田幸助(よしだ・こうすけ)。1966年生まれ。1980年に父である2代目吉田玉幸に入門し、吉田幸助を名乗る。2018年4月、4代目吉田玉助を玉幸に追贈した上で、5代目吉田玉助を襲名。吉田幸助改め五代目吉田玉助の襲名披露は、4月7日から30日まで国立文楽劇場(大阪市中央区)で開催。5月12日から28日は、国立劇場(東京都千代田区)で開催する。チケットの問い合わせは電話:0570-07-9900まで。