【ボートレース】渡辺優美が地元水面でレディースチャンピオン「前哨戦」に挑む…福岡ヴィーナスシリーズ13日開幕
ボートレース福岡の「ヴィーナスシリーズ第1戦・マクール杯」はあす13日に開幕する。サマータイムで行われる6日間シリーズ。地元の渡辺優美に、守屋美穂、三浦永理、平山智加、西橋奈未ら女子トップクラスの好メンバーが集結。地元勢では日高逸子、深川麻奈美や当地フレッシュルーキー米丸乃絵の活躍も楽しみだ。8月にはGⅠ「レディースチャンピオン」の開催される福岡水面で激しい闘いが繰り広げられる。 ◆地元の期待背負う渡辺 高い目標を掲げるからこそ、今ここに全力を注ぐ。そんな姿勢が渡辺の強さの原動力だ。SGで通用する実力を身につけるためコツコツと努力を積み重ね、今や福岡を代表する女子レーサーに。地元戦の今回は、もちろん主役の期待を背負う。 SGレーサーへの通過点として、まず目指したのが女子ナンバーワン。目標とした昨年中の達成はならなかったものの、今年2月、びわこで「レディースオールスター」を制覇。女子タイトルを手にして迎える凱旋(がいせん)レースとなる。 舞台の福岡は愛着たっぷりの地元水面。昨年は地元強豪ひしめく正月戦を制し、大きな自信も手にしてきた。8月には福岡で3年ぶりの女子GⅠ開催となる「レディースチャンピオン」が待っている。前哨戦ともなる今大会でその実力を大いに示したい。 ◆守屋、西橋ら好メンバー勢ぞろい 初日DR1号艇にシードされた渡辺がV候補の筆頭。福岡は今年初登場だが、これまでどこよりも多く走り、通算7優出も自身最多。勝手知ったる地元水面でシリーズ圧倒の形を狙ってくる。 地元のエースが渡辺なら、遠征勢の筆頭は守屋。クイーンズクライマックスは6年連続のファイナリストと、常に女子のトップシーンを走り続ける。ファン投票1位で出場したレディースオールスターでもきっちり優出し、人気、実力を兼ね備える。福岡では優勝歴こそないものの、最近はSG、GⅠの出場が多く、経験値でも決して負けていない。 次に注目したいのが西橋だ。当地は昨年の大会で優勝。連覇を狙う意味でも注目だが、そこで見せつけた内容がとりわけ強烈だった。水面を全く苦にせず、持ち味のスピード戦を存分に展開。終盤8連勝で優勝したあの仕上がりを再現できれば、誰にも止められない勢いがある。 三浦も有力な主役候補。昨年は2015年以来となる女子GⅠ優出を果たすなど、高い決定力が復活した。前期、今期と勝率も7点台に乗せ、ダービー出場権に付ける。当地では2010年に優勝。充実の今、久々の当地Vも現実的だ。 GⅠ3Vと実績上位の平山は、当地でも優勝3回と高い実績を残す。今年は既に優勝3回。勝負強さが目立っており、直前の多摩川は4カドまくりで優勝と勢いもナンバーワンだ。 その他にも実力者がひしめく。勝負どころを心得た日高逸子、山川美由紀のベテラン勢や一気呵成(かせい)の攻撃力が光る藤原菜希に、深川麻奈美、中川りなの地元勢も優勝争いに加わってくる。 将来性のある有望株にも注目が集まり、清水愛海、刑部亜里紗のスピード戦は大いに楽しみだ。また、福岡フレッシュルーキーに選ばれた米丸乃絵はようやく出場機会が巡ってきた。メキメキと実力を上げる地元の新星からも目が離せない。
報知新聞社