来日のユニセフ地域代表「ガザの子どもは地獄を経験」 停戦を訴える
来日中のユニセフ(国連児童基金)中東・北アフリカ地域事務所のアデル・ホドル代表が17日、東京都内で朝日新聞などの取材に応じた。イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザの状況について「子どもたちは地獄を経験している。停戦しなくてはならない」と訴えた。 【写真】朝日新聞などの取材に応じるユニセフ(国連児童基金)中東・北アフリカ地域事務所のアデル・ホドル代表=2024年6月17日午後1時9分、東京都港区のユニセフハウス、浪間新太撮影 ユニセフによると、昨年10月の戦闘開始以降、ガザでは計約1万4千人の子どもが死亡したと伝えられている。ホドル氏は生存している子どもたちについても「4~5回も避難を余儀なくされている場合がある。多くが財産、家、本、おもちゃを失い、両親を失った子どももいる」と語り、親など世話をする大人がいない子どもは約1万7千人に上ると指摘した。 また、ガザで重度の急性栄養不良状態にある子どもの数は約3万7千人で、戦闘開始前の4倍以上に増えた。学校に通えていない子どもは62万人に達するという。
朝日新聞社