道の駅なんごうで「くじらカレー」発売 「捕鯨の村」歴史と文化伝える
八戸市の道の駅なんごうを管理する「なんごうプラザ」(曾我安博代表取締役)は、11月から鯨肉を使ったレトルトカレー「くじらカレー」の販売を始めた。かつて出稼ぎ捕鯨が盛んで、「捕鯨の村」と呼ばれた南郷地区の歴史と文化を伝えようと考案。新たな土産物の目玉として売り出す考えだ。 同地区では戦前から、冬の出稼ぎとして南氷洋捕鯨船団への乗り組みが行われていた。従事者数は1950~60年代にピークを迎えたが、鯨類の減少に伴う規制強化により、70年代に出稼ぎ捕鯨は終わりを迎えたという。 今回は内陸部にありながら鯨になじみが深い同地区の特色を生かして商品を開発した。鯨肉は宮城県石巻市で水揚げされたものを札幌市の業者に委託してカレーにしている。 なんごうプラザの秋元光浩直売所主任は「カレーの鯨肉は大きく、食べ応えがある。今後も鯨を使った商品を開発して郷土の歴史を守っていきたい」とPRしている。 1個180グラム入り、価格は756円(税込み)。同道の駅で販売している。問い合わせは、なんごうプラザ=電話0178(82)2902=へ。
デーリー東北新聞社