【川崎・鬼木達監督が退任で語ったこと(1)】ルヴァンカップ・新潟戦前の竹内強化部長との話し合い、退任決定で浮かび上がった一番の思い出、選手の反応など……笑顔で話した50分
予想していた空気感とは違って、穏やかな雰囲気と晴れ晴れとした笑顔だった。SNSのタイムラインとは違った時間が、そこには流れていた。 ■【画像】「鬼さーん!」サッカー日本代表のフロ上がり選手たちが、W杯出場を獲得した直後に鬼木監督の名前を叫びながら撮影した集合写真■ 10月16日、15時30分。中国ビザセンターのある東京・有明地区で、筆者はオンライン会見に参加していた。ACLE上海戦のためのメディアビアの取得が難航しており、この場所に足を運んだのは2度目。それでもビザを取得できず、15時の発表に合わせて周囲に誰もいないベンチに移動していた。 「鬼木達監督 契約満了のお知らせ」と題されたクラブの発表には鬼木監督の言葉はなく、自ら口を開いて思いを伝えたいという気持ちを勝手に感じていた。だから、オンライン取材がある日の発表なのだろうと。 その50分にわたる取材で、指揮官がまず口にした経緯説明は、「四半世紀いたクラブですので当然いろんな思いがありますけども、でも、監督を始めた瞬間からいつかクラブを離れるということは、監督を始めた瞬間から決意というか、当たり前のようにそこのところはありました。なので、それに関しては特に……。今年はね、成績も当然出てないですし、やっぱりこれだけ長くやってきた中でいうと責任を取れるのは自分しかいないっていうところもあります」というもの。最後の最後にも、鬼木監督の口から出てきたのは自分への矢印と、すべてを引き受けるという責任感だった。
■退任が決まって一番最初に思い浮かんだこと
「ルヴァンカップの前にはそういう話になってました」 鬼木監督がそう話すように、チームとはルヴァンカップ・準々決勝のアルビレックス新潟戦の第1戦を前に話し合いがもたれたという。 「去年の経験を踏まえて早めにちょっと話しましょうっていう話をしていて、本当はもう少し早いタイミングで来年について話せればよかったんですけども、連戦もありまして、お互いなかなか“いつ”っていうのが定まらなかった中で、自分の中でもルヴァンを迎える前にはしっかりと」 こう話して、話し合いの時期を定めた経緯を話す。 選手に伝えたのは、16日の朝。「ルヴァンが終わるまでは、基本的にスタッフにも話してなかったです。ルヴァンに集中してほしかったっていうのもあるので、そこは話さずに入りました」という。 「退任が決まって一番最初に思い浮かんだことは?」 晴れ晴れとした表情の鬼木達監督にこう尋ねると、「なんですかね……?」と頭をかしげ、再び、「なんですかね?」と笑顔を見せる。監督を務めただけでも8年、選手時代から数えれば26年もフロンターレのために戦っていたのだ。その短い「なんですかね?」の間には、幾多の思い出が浮かび上がったはず。うれしいこと、くやしいこと、受け入れがたいこと、誇れること――。 そして口を開いた鬼木監督は、「でもやっぱり、初年度の優勝とかになってくるんですかね」と答えを出した。「それか、今日のみんなのよそよそしさかもしれないですけども(笑)」と選手やスタッフの反応をジョークにして交えながらも、「優勝になるのかな。やっぱりあの光景っていうのはね、なんか、そうですね……。みんながずっと悔しい思いをしてたところで、しかも、ああいう劇的な感じだったので、何かやっぱりああいうものになってくるんですかね」と振り返った。 そしてやはりと言うべきか、鬼木監督にそのタイトルについて聞けば、「自分が取ったものではない」と言うのである――。 (取材・文/中地拓也) (後編へ続く)
サッカー批評編集部
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