A pedestrian reflected in a sign in Hong Kong, China. Photographer: Paul Yeung/Bloomberg

（ブルームバーグ）： 過去に中国株上昇予想を的中させたバンク・オブ・アメリカ（ＢｏｆＡ）のオプションストラテジストは現在、今年に入り大きく値上がりしている中国株になお上昇余地が見込まれると指摘する。また、多くの投資家がその可能性に備えている。

アジア太平洋株式デリバティブ（金融派生商品）調査責任者、ラース・ネクター氏によると、中国当局が景気回復に向けた多数の政策を発表して以来、強気な賭けへの需要が高まっている。

香港上場の中国株や、それらの株式に連動する米国の上場投資信託（ＥＴＦ）を対象としたコールオプション（買う権利）のコストは、プットオプション（売る権利）との比較で少なくとも2008年以来の高水準近くとなっている。

香港上場の本土銘柄から成るハンセン中国企業株（Ｈ株）指数は、最近の上げのほぼ半分を失っているものの、中国の政策転換や投資家の取引への再参入意欲を踏まえると、相場はなお一段高の可能性があると、ネクター氏は分析する。

同氏は９月上旬、Ｈ株指数が低水準で推移する中、360％余りのリターンをもたらす強気のオプション戦略を勧めていた。同指数は18日の取引で上昇している。

ネクター氏は今週香港で行われたインタビューで「まだチャンスはある」と指摘。「規模とタイミングの観点から進行中の刺激策と不確実性を計りにかけると、この市場は今後も依然としてかなりの潜在的な上昇余地がある」と述べた。

原題：Strategist Who Called China Stock Rally Sees More Gains (1)（抜粋）

--取材協力：Sangmi Cha、Henry Ren.

(c)2024 Bloomberg L.P.