港に“じゅうたん” テングサ漁解禁 西伊豆・仁科地区
全国有数のテングサの産地として知られる西伊豆町仁科地区で、30日までに漁が解禁された。仁科漁港では、地元の住民によって天日干しさせる作業が行われ、“テングサのじゅうたん”が広がっている。漁期は9月中旬まで。 テングサはところてんや寒天の材料。町内では水揚げされたテングサを地面に並べて乾燥させる様子が、初夏の風物詩になっている。同地区では天日干しさせた後、倉庫で保管する。全国で最も早い翌年3月の入札会で取引され、県内外に流通する。 伊豆漁協仁科支所によると、県内の2023年度の総生産量は43トン。近年はテングサの不漁が続いているが、伊豆半島東海岸で生産量が伸び、22年度と比較して6トン程度増加した。一定の需要はあるため、生産量が少ない分、高値で取引されている。
静岡新聞社