「戦略もない」マンU、引き分けで数々のワースト記録を更新…。指揮官には解任の噂も漂う「どこにいくのか誰も知らない」
不名誉な記録を更新
プレミアリーグ第7節、マンチェスター・ユナイテッド対アストン・ヴィラの試合が現地時間6日に行われた。試合は0-0のドローに終わっている。この試合で無得点に終わったユナイテッドは、52年ぶりに不名誉な記録を更新したようだ。クラブ専門メディア『UNITEDINFOCUS』が報じている。 【一覧】プレミアリーグ 2024/25夏の移籍情報 全20クラブ EFLカップで3部チーム相手に勝利した後、4試合勝利がないユナイテッド。ミッドウィークに行われたUEFAヨーロッパリーグ(欧州EL)でも、FCポルト相手に引き分けに終わっており白星が欲しいところだった。 しかし、この試合のユナイテッドは直近3試合7失点と崩壊ぎみの守備を重視していたのか、攻撃面での脅威がほとんどなくヴィラゴールを脅かすシーンは少なかった。記事では、「何とか勝点1を獲得するための守備の堅固さのために(攻撃は)犠牲になった。もっとも、この試合における守備陣の功績として彼らはそれを楽々とやり遂げた」と、引き分けに終わったものの特にDF陣のパフォーマンスは良かったことを強調している。 この試合を無得点で終えたことによって、ユナイテッドはヴィラのホームスタジアムであるヴィラパークでの無失点記録を52年ぶりに更新。さらに7試合でわずか5ゴールしか決めていないのは、72-73シーズン以来となった。また開幕7節を消化した時点で勝点わずか8しか獲得できておらず、これはユナイテッドのプレミアリーグ時代における最悪のスタートとなっている。 数々の不本意な記録を更新したチームについて、「この試合から導き出される唯一の判断は、ユナイテッドがどこに向かっているのか誰も知らないということだ」と述べた上で、「このチームにはアイデンティティがないということを改めて印象づけた。攻撃と守備を指導する能力がないと思われるエリック・テン・ハフ監督には疑問が残る。アレックス・ファーガソン監督が退任して以来、ファンはクラブが様々な不本意な記録を破ることに慣れてしまった。彼に続く監督は皆、ピッチ上で一貫した戦略がなくクラブも目的もなくさまよっている」と、厳しい評価を下していた。 すでにチームを率いるテン・ハフ監督には解任の噂が漂っており、後任には元イングランド代表監督のガラス・サウスゲート氏、チェルシーやバイエルン・ミュンヘンを率いていたトーマス・トゥヘル氏、元ユベントス指揮官のマッシミリアーノ・アッレグリ氏、そして現在インテルを率いているシモーネ・インザーギ氏などが候補として挙がっている。
フットボールチャンネル編集部