欧勝馬、夏場所で新入幕三賞も「満足してはいない」 日体大後輩の大の里Vに「うれしいが、悔しさも」
大相撲の幕内・欧勝馬(鳴戸)が7日、日体大時代の2学年後輩である小結・大の里(二所ノ関)の最速初優勝を刺激に、名古屋場所(7月14日初日・ドルフィンズアリーナ)でのさらなる飛躍を誓った。この日は東京・墨田区の部屋で稽古し、幕下以下の力士に胸を出すなどして調整した。 新入幕だった5月の夏場所では10勝をマークし、敢闘賞を獲得。勝てば三賞が決まる千秋楽には、母国のモンゴルから初来日した母・セレングーさんの前で白星を挙げ、晴れ姿を見せることができた。「(新入幕三賞は)誰でも取れるものではないので、取れて良かったですね。もともと、お母さんには5月に来てもらうことを予定していたのですが、タイミング良く幕内に上がれました。成績も良く、強くなった姿を見せることができて良かったです」と感慨深げに話した。 一方で終盤戦まで優勝争いを演じたが、届かなかっただけに「満足してはいないですね。10勝したのは良かったですが優勝争いをして負けたので、その悔しさがありますね」と唇をかんだ。賜杯を手にしたのは日体大の後輩でもある大の里。初土俵から7場所目の最速初優勝の快挙だった。欧勝馬は「もちろん後輩が優勝してうれしいですが、うらやましさもあります。悔しさもありますし、いろいろな気持ちがあります」と複雑な胸中を吐露する場面も。番付が上昇する名古屋場所に向けて「もっと頑張らないといけない。また優勝争いしたいですね。上位の人たちとどんどん相撲を取りたいですね。焦っているわけでもないですが、ずっと上で相撲を取れるようにしたいですね」と気持ちを新たにした。
報知新聞社