「アナと雪の女王」音楽業界でも救世主に タイタニック以来6週連続トップ10入り
『アナと雪の女王』の勢いが止まらない。3月14日に公開されてから、約6週間で興行収入100億円を突破するなど記録的な大ヒットとなっている。洋画としては4年ぶりの興行収入100億円突破で、“洋画不況”をものともせず快進撃を続けているが、その影響は映画だけにとどまらない。“CD不況”の音楽業界において、『アナと雪の女王』は救世主となっている。 【動画・予告編】アナと雪の女王
3月12日に発売されたアルバムは当初、190位だったものの、映画公開から一気にランクアップし9位に急浮上。その後も、5位(3月31日付)→4位(4月7日付)→3位(4月14日付)→2位(4月21日付)。最新のアルバムランキングでも、3位を獲得(4月28日付)。6週連続のトップ10入りは、『タイタニック』以来、15年10ヶ月ぶりとなる。通常、CDが最も売れるタイミングは発売初週と言われており、第1週目に上位にランクされ、その後は徐々にランクダウンしていくのが通例。しかし、声優として出演している松たか子や神田沙也加の歌声が話題になるなどで、販売枚数は衰えるどころか、上昇の一途。さらに、CD売上げだけでなく、iTunesでも「サントラ部門」だけでなく「総合部門」でも1位になるなど、絶好調だ。 延べ販売枚数は現在13万枚(出荷は18万枚)を超えており、サントラとしては驚異的な数字となっている。「通常、サントラは、2~3万枚売れれば、ヒットとして位置づけられる。人気アーティストのアルバムでも10万枚を超えることは簡単でない中、『アナと雪の女王』は、驚異的な数字と言えます」と販売元・エイベックス担当者・丸山文徳さん。 これまで「英語版」、「日本語版」の2種類が販売されていたが、5月にはその両方を収録したデラックス版も発売される。CDにとどまらず、関連グッズなども品切れが続出するなど、その経済効果は計り知れない。