移籍を考えるべき!? Jリーグ、未だ出場0の逸材(5)王者で大ピンチ…。スペイン挑戦も序列変わらず
明治安田Jリーグは早くも中盤戦に差し掛かっている。多くの試合が消化されたが、各クラブの選手たちの中にはいまだ出場機会を得られていない選手も存在する。そこで今回は、残念ながら今季のJリーグではここまで出番が無いが、今後の活躍に期待したい逸材を紹介する。(スタッツは6月2日時点の『transfermarkt』とJリーグ公式記録を参照)
MF:日髙光揮(ひだか・みつき) 生年月日:2003年5月11日(21歳) 所属クラブ:ヴィッセル神戸 今季リーグ戦成績:出場なし 日髙光揮は、ヴィッセル神戸で十分な出場機会を得ているとは言い難い。 現在21歳の日髙は、2022年に相生学院高校から神戸に加入。プロ入り後初めてのシーズンとなった2022シーズンは公式戦3試合に出場した。リーグ戦ではベンチ入りすることは出来なかったが、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)で3試合、合計130分あまりのプレータイムを得ている。 そして同シーズンの夏、日髙はある決断をする。それはプロ1年目での海外挑戦だ。レンタル移籍先をCDアトレチコ・パソ(スペイン4部)に選び、公式戦33試合に出場した。 スペインでの武者修行を終え、神戸に復帰した日髙だったが、渡航前と大きく序列が変わったわけではない。2023シーズンはリーグ戦1試合の出場のみ、プロ3年目となる今季もYBCルヴァンカップ2試合の出場に留まり、吉田孝行監督の元で定位置を確保できていないのが現状だ。 本職は球際で強みを発揮するボランチだが、ルヴァンカップでは右サイドバックとして起用された。このポジションで継続的に出場機会を得ることで日髙の新たな才能が開花する可能性もあったが、神戸は既にルヴァンカップ敗退が決定済み。指揮官が大幅なターンオーバーに踏み切らない限り、ピッチに立つのは難しいだろう。このまま出場機会がない状況が続くのであれば、いずれは移籍を視野に入れるべき日が来るかもしれない。
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